ベルリンで暮らすデザイナーの色を楽しむ住まいづくり。

Wonderful Lifeベルリンで暮らすデザイナーの
色を楽しむ住まいづくり

[暮らしのアイデア]

素敵な住まいをご紹介する『Wonderful Life』。毎回、インテリアはもちろん、オーナーのライフスタイルから、美しい暮らしのヒントをお届けします。

マルリス・フォン・ゾーデンさん

マルリス・フォン・ゾーデンさん

真っ白な空間をさまざまなアイテムで
楽しく彩っているマルリスさん。
シンプルな空間だからこそ、
大胆な発想のインテリアが映える
個性豊かな住まいとなっています。

作家やクリエーターが集まるベルリンのシェーネベルク地区に暮らす、照明などのプロダクト・デザイナーであるマルリス・フォン・ゾーデンさん。
住まいがあるのは、1908年に病院として建てられたレンガづくりの歴史ある建物。1、2階が幼稚園、3階以上が住居となっており、マルリスさんは3階にある238㎡の部屋を仕事場兼住居としています。ベルリン市街地を望む大きな縦窓から燦々と光が差し込む白を基調とした住まいを彩るのは、マルリスさんの斬新なアイデアが光るインテリア装飾。真っ白な空間に色彩豊かなさまざまなアイテムを取り入れ、オリジナリティあふれる住まいを演出しています。

ガラスブロックの仕切り壁の奥にあるのは、ピンクの提灯がずらりと飾られたダイニング&キッチン。この提灯は、ベルリンのデパートでの催事“アジアン・ウィークス”が開かれた際に飾られていたもので、イベント終了後に知り合いから引き取ったものだそう。寂しい印象だったキッチンもたちまちに華やかになりました。また、水色にカラーリングされたキッチン台に合わせて、ダイニングの椅子も同系色のものをセレクト。さりげなくカラーコーディネートしているのも素敵です。

こちらはマルリスさんの寝室。ベッドメイクは整えやすいようシンプルですが、カーテンはマルリスさんが大好きなピンクをセレクトしています。そんなベッドまわりで目を引くのが、壁にすらりと飾られている絵葉書。キリンやパンダなど、それぞれに動物の絵が描かれた絵葉書は、建物の1、2階にある幼稚園の園児たちがつくったものだそうで、マルリスさんがとても大切にしているコレクション。寝室というプライベートな空間は、思い入れのあるアイテムたちが彩っています。

仕事場にある引き出しだんすの上も個性的に飾っているマルリスさん。なかでもお気に入りなのが、小さな椅子のオブジェ。こちらは、世界的な家具メーカー「ヴィトラ」のミニチュアコレクションで、イームズやロン・アラッドなど有名デザイナーによるアイコン的な椅子をミニチュアサイズにしたもの。オレンジやブルーなど、色鮮やかな名作家具がずらりと並びます。お気に入りの名作家具をミニチュアサイズで楽しむのも、お手本にしたいアイデアです。

キッチンの提灯とともに、訪れる人を楽しませてくれるのが、こちら。アクリルのボックスに、ピンクの浮き輪のイルカを入れたものを廊下に置き、インテリアオブジェとして楽しんでいます。なんとも斬新なアイデアですが、壁下の間接照明のあかりを受けて、幻想的な雰囲気に。本来は“飾るもの”でなくとも、工夫次第でインテリアを彩るアイテムに変えてしまう、マルリスさんの発想をお手本にすれば、色を楽しみ、自分らしい住まいをつくる、豊かな発想にたどり着けそうです。

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