マシンガンズ 滝沢秀一さんと考えるごみマナーで守るマンションの資産価値
第2回 あなたの「分別」、自信ありますか?
2026年09月17日
「ごみ置き場に、そのマンションの“素顔”が出る。」——ごみ清掃員歴14年の滝沢秀一さんが、そう断言します。
日々の小さな心がけが、自分の暮らしをよくして、マンション全体の資産価値を守ることにもつながっていく。
3回シリーズの第2回は、わかっているつもりでも意外と勘違いも多い「分別ルール」です。クイズもありますよ!
プロフィール
滝沢秀一さん
1976年、東京都生まれ。1998年より西堀亮さんとのお笑いコンビ「マシンガンズ」で活躍。2023年『THE SECOND〜漫才トーナメント〜』グランプリファイナル準優勝。2012年からごみ収集会社に勤務し、現在も収集作業員と芸人の兼業をこなす。2013年には『かごめ かごめ』で小説家としてもデビューし、エッセイ集『このゴミは収集できません』ほか、ごみに関する著作も多数。2020年より環境省「サステナビリティ広報大使」に就任。
Chapter 1 「これ、どっちだっけ?」
——分別のモヤモヤ、一緒に解消しましょう
「混ぜればごみ、分ければ資源」と言われますが、きちんとしようと思うほど、「これはどうすればいいの!?」と迷う場面も。良かれと思って勘違いしていることもあるかもしれません。滝沢さんに聞いてみましょう。
回収後をイメージすると、
分別のヒントになる
ーごみと資源を分ける大切さはわかっていても、資源は種類が多く、いざとなると迷ってしまいます。基本として押さえておくべきポイントなどはあるのでしょうか。
滝沢:まず、燃えるごみは「燃やすしかないごみ」と考えてください。資源にならないごみを焼却場に送るという考え方です。そして、自分たちが出した資源がその後どうリサイクルされるかを知ることが、分別のヒントになるかもしれません。資源物は、回収後、素材の種類に合わせて砕いたり分解したりして原料に戻して再利用されます。その流れがわかると、どんなふうに出せばいいのかも想像できると思うんですよね。例えばびんのリサイクルだと、細かく砕いて道路の舗装に使われたり、もう一度びんとして再生されたりします。そのときすごい高温で熱処理をするんですよ。なので、びんに貼られているシールは熱で燃えてなくなっちゃうんです。一生懸命はがしてくれる方もいて、それはそれでありがたいんですけど、多少残っていても大丈夫なんです。そこを知っていると、みなさんの手間とか迷いが少し減りますよね。
ーはい、ハードルが下がりそうです。
滝沢:逆に気をつけてほしいのは、素材の違うものを混ぜないこと。ペットボトルとプラスチック容器って見た目は似てるんですけど、運ばれる先も、生まれ変わり先も全然違う。ペットボトルはフリースや新しいボトルに、プラスチック容器はごみ袋や文具になる。混ぜて出されると、仕分けを僕たちが手でやることになります。容器の「PETマーク」や「プラマーク」などの表示を見てもらえば間違いは減らせると思います。
ー確かに、リサイクル工程をある程度知っていると判断のヒントになりますね。
滝沢:それから、リチウムイオン電池は、ルールを守って分別してほしい。他のごみと混ぜないのが基本です。爆発でケガ人も出ています。社会問題として、もっと注意してほしいです。
ーリチウムイオン電池の回収についてはまだ過渡期で、自治体によっても対応がかなり違うようですね。
滝沢:最近は自治体での回収もちょっとずつ増えています。でも、困って可燃ごみで出す人がいたら、ごみ置き場も回収する僕らも危険にさらされます。清掃車が一台燃えれば一千万円。でも何より怖いのは、人が傷つくこと。ごみ置き場で爆発事故が起きたら、と想像してみてください。
ー管理員さんやごみ清掃員の皆さんに危険が及ぶと思うと、シビアに考える必要がありますね。マンションのごみ置き場で爆発が起きれば、住む人の安全が脅かされるだけでなく、建物へのダメージや資産価値の低下に繋がりかねないですね。
Chapter 2 分別クイズ あなたはいくつわかる!?
しっかり分別しているつもりでも、自治体のルールに合っていなかったり、ルールが変更されていたりすることも。地域の分別表や、マンションのごみ置き場や共用スペースの掲示板をときどきチェックしておきましょう。
分別クイズ
無防備なごみが、防犯の穴になる
ー分別だけでなく、防犯の面でも気をつけるべきことがあるとか。
滝沢:以前、すごい額の銀行の明細を見てしまったことがあって。捨てた後って、誰が目にするかわからないんですよね。
ーそれは怖いですね。ごみが防犯の穴になってしまう。
滝沢:個人情報はもちろんですが、まだ使えるものがあればそれを狙う人もいる。捨てられたごみって、実はよく見られているんですよ。例えばレシートを見れば、いつもどの時間帯に買い物しているかがわかる。つまり、何時頃に家を出て帰ってくるか、生活パターンまで読まれてしまうんです。個人情報が含まれる紙はシュレッダーにかけてから燃えるごみに出すのが安心。ごみ自体も無防備にしておかない意識は大事だと思います。
Chapter 3 大事なポイントだけ押さえたら、むずかしく考えなくて大丈夫
分別は毎日のこと。厳密にやろうとしすぎてストレスになっては困りますよね。知っていれば省ける手間や、思い込みをここで解消しておきましょう。
肩の力を抜いて。分別は、ゆるく続ける方がうまくいく
ーごみの分別は、ルールを完璧にやろうとするほど、なんだか疲れてしまうことも。分別と、うまく付き合うコツはありますか?
滝沢:分別っていうと「むずかしい」「めんどくさい」というイメージが強いかもしれませんが、そもそも分別って、ごみを減らすためにするんですよ。捨てようとしているものの中に、資源になるものがあるんじゃないか?と考えること、それが分別なんですよね。
ー資源を拾い上げる感じですね。
滝沢:素材で分けること、ある程度きれいに出すこと。この2点を押さえてもらえたら、あとはむずかしく考えなくていいんです。例えばカレー味のカップ麺の容器は、カレーの色が残っていてもプラ資源に出せます。熱処理の工程で消えちゃうので。「色が落ちないから資源に出せない」と思わなくていいんです。ただし、食べ残しが中に入ったままはNGですよ。
知っておくと便利な「9割ルール」
ー素材が複数使われたものはどう分別したらいいの?という疑問もありそうですが、どう考えたらいいですか?
滝沢:「9割ルール」というのがあるんですよ。全体の9割くらいが燃える素材なら、不燃の部品などが付いていても可燃ごみとして出してOKという自治体が多いです。金具の付いた革ベルトとか、バッグなんかもそうですね。本当は金具を取り外してもらうのが一番ですが、力がいるし、年配の人がケガしてもいけないので、そういうルールになっています。
ーその9割というのは、おおよその目安ということでいいですよね?
滝沢:そうそう、あくまで目安です。これは8割だからダメとか、そういうものじゃないので、だいたいで大丈夫です。
なんだ、そうだったのか!
分別省略OKのものたち
9割ルールのほか、技術の進歩により無理に分別しなくて良くなったものもあります。手間が省けるのでチェックしておきましょう。
知ってしまえば、意外とシンプル。「なんだ、そういうことか」と思えた瞬間から、分別はちょっと楽しくなるのでは。気づけば、それがこの場所をいい場所にしていくーーひいてはそれが、マンションの資産価値を守ることにもつながるはず。ちょっと立ち止まってみるきっかけになったら嬉しいです。
資産価値をあなたと考える。
マンションの資産価値を守る
「資産価値」とは、建物や立地だけではなく、そこで暮らす人の心地よさや安心、日々の暮らしの積み重ねによって育まれるものだと、私たち三菱地所レジデンスは考えています。
一人ひとりの小さな心がけも、その価値を支える大切な要素です。
住む方とともに、その価値を守り育てていきたい。
そんな想いを「資産価値をあなたと考える。」に込めています。
マシンガンズ 滝沢秀一さんと考える「ごみマナーで守るマンションの資産価値」第3回は、
ごみの環境問題にふれながら、ごみ削減への取り組みにアプローチします。お楽しみに!
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- 分別方法は自治体により異なります。ごみはお住まいの地域・マンションのルールに従ってお出しください。
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- 掲載した内容は2026年8月現在の情報です。