1993年(平成5年)8月、「パークハウス多摩川」全体竣工

一世紀を超える丸の内開発のDNAがつくり上げた未来を見据えた理想のマンション。

パート3
竣工から20年。今も輝き続ける、その価値

設計者の予想を上回る成熟

敷地内の通路はゆるやかなカーブを描き、豊かな緑が自然に目に入ってくる。

敷地内の通路はゆるやかなカーブを描き、豊かな緑が自然に目に入ってくる。

屋上より北街区の洋風庭園を望む。

屋上より北街区の洋風庭園を望む。

竣工から20年余。設計担当をはじめ、関係者たちの思いが結実した「パークハウス多摩川」は、さらに成熟の度合いを増し、その存在感はますます大きくなっている。

「敷地内に入ると、歩道がそれまで歩いてきたアスファルトから石畳に変わります。こうした部分は、居住者の方は日常的にはあまり意識していないことだと思いますが、それでも感覚のどこかで違いをキャッチして、心地よさや安心感を感じておられる。つくった当時はなかなか理解してもらえなかったことが、今、年月を経ることで実際に価値を感じていただけるようになったと思います」

さらに開発当時に意識して組み入れたものばかりではなく、20年余という時間を積み重ねる中で、関係者たちが想定していた以上の大きな価値も生まれている。都内にいることを一瞬忘れてしまうほどの豊かな緑も、年月が着実につくりあげてきたものだ。

「竣工当時、植樹した木々はまだ小さく、緑のボリュームもまだ大きなものではありませんでした。それが20年以上経って、枝も大きく伸び、高さも5階くらいにまでに届くようになっています。緑が生い茂る季節に高層階から下を見ると、まるで緑の海のようです。『うっそうとしているね』とおっしゃる方もおられます。都心に近いこの場所で、これだけの環境を築くことができたのは、20年の年月の積み重ねがあったからこそ。またそうした高い木々だけではなく、低木樹の手入れも行き届いているので、敷地内のどこにいても、まるで避暑地にいるかのように『緑に囲まれている』と実感できます。遊歩道を散歩されている方もとても多く、緑に囲まれた環境は、居住者の皆さん、そして地域の皆さんの健康づくりにも役立っているのではないかと思います」

たゆまぬ目配りが守り続ける品位と風格

エントランスロビーは、棟ごとに異なる雰囲気に。

エントランスロビーは、棟ごとに異なる雰囲気に。彫刻や絵画とともに、ここからも豊かな緑を楽しむことができる。

北街区の池

爽やかな空間を生み出している北街区の池。

手入れが行き届いているのは、緑だけではない。エクステリアも含めて、建物そのものも竣工から現在に至るまで、怠ることなく丁寧に管理されてきた。それは、重厚で品位にあふれるエントランスロビーに一歩足を踏み入れれば、実感できる。

大理石や御影石を貼った壁や床、そして大きなガラステーブルや本革張りのソファは、メンテナンススタッフによって日々入念な管理・清掃が行われている。結果として、もともとのクオリティの高さに年月を経た風格も加わり、居住者には深い満足を、訪問客には他にはない卓越した快適さを感じさせてくれている。

また、北街区、南街区のそれぞれには人工池が配置されている。多様な自然空間を取り入れるためにつくられたこの池も、常に清らかで豊かな水と緑に囲まれている。降り注ぐ日差しが織りなす光と影にあふれた表情は、見る人の目を楽しませてくれると同時に、「パークハウス多摩川」のコンセプトをさりげなく感じさせる存在となっている。

地域のコミュニティづくりの場としても高まる価値

竣工間もない頃の遊歩道。

竣工間もない頃の遊歩道。桜が整然と並んでいるものの、植栽のボリュームは小さい。歳月を重ねて緑が成長してきたことがわかる(竣工記念パンフレットより)。

そして「パークハウス多摩川」は、周辺地域に住む方々にとっても貴重な存在となっている。

周辺道路や多摩川沿いの緑道の整備をはじめ、新たな道路や公園が地域の憩いの場となっているだけでなく、それらが災害時には、広域避難場所でもある多摩川河川敷へのアクセスを容易にしている。「パークハウス多摩川」は、周辺地域全体を快適で住みやすいものにしたのだ。

隣接する多摩川土手の桜並木は、春には多くの人が訪れる名所となっていて、緑道の桜並木ともども、桜の季節には地域全体を優しい雰囲気で包んでくれる。

20年の時を経て、建物や敷地内にとどまらず、周辺環境の向上にも寄与している「パークハウス多摩川」。その存在は、ますます熟成の度合いを深め、その価値は年月とともに高まっている。

ザ・パークハウスを紐解く、6つのストーリー

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