ザ・パークハウス ストーリーザ・パークハウス 湯島龍岡町
2016年06月29日
湯島龍岡町。今はその地名は残っていません。あえてかつての地名を冠したのは、受け継ぐということを大切にしたいから。といっても、ただ“古き良きもの”だけを追求したのではありません。
龍岡町に誕生した「ザ・パークハウス 湯島龍岡町」は、伝統を重んじながら、いつも何かしらの新しさを感じさせてくれる“革新性”のある住まいを目指してつくられました。
成熟した都心の住宅地、湯島において新たな時間を築く「ザ・パークハウス 湯島龍岡町」をご紹介します。
伝統を重んじながら未来を見据えた住まい
かつて龍岡町と呼ばれていた、文京区湯島4丁目の建設地。少し歩けば明治以降の歴史的建造物を多く擁する東京大学や緑濃い上野公園があり、さらに旧岩崎邸庭園など、三菱ゆかりの建物もそばにあります。この地にふさわしい住宅とは、いったいどんなものなのだろうか。考えた末に辿り着いたのは、「OLD & NEW」。“伝統を重んじながらも革新性のある住まい”というコンセプトでした。

たとえば東京駅のような、明治時代に建てられた古い建物であるにも関わらず、いま見ても感動を覚えるようなデザイン。英国人ジョサイア・コンドルが設計した旧岩崎邸庭園の洋館も、歴史の重みとともに、いつも新しい発見やインスピレーションを与えてくれる建築です。
湯島という街には、東京大学出身の森鴎外や夏目漱石が愛した文人たちの都の雰囲気が長年にわたって受け継がれています。そこに建てるのは、一見、オーセンティックでありながらも、未来に受け継がれる新しさを取り入れている住まいにしたい。開発担当者たちのそんな想いのもとに、プロジェクトがスタートしました。
自然な風合いの中に江戸の粋や艶を演出

時代を経ても色あせない新しさを実現するために、外壁に用いたのは、せっ器質のボーダータイル。建物に落ち着きを与えるとともに、湯島という街の雰囲気に自然と溶け込むように意識しました。さらにタイルの貼り方にもひと工夫。通常は2分の1ずつ横にずらして貼るところを、4分の1ずつ横にずらして貼る“クォーター貼り”を用いてリズム感と味わいを出しました。
各住戸のバルコニーの手摺にはロートアルミの縦格子を採用。近くで見ると洋館のような雰囲気をもちながら、遠くから見るとまるで日本家屋にある格子戸にも見えるよう工夫をしました。
全体としては自然な落ち着きをもちつつ、細部には豊かな表情を放って、江戸っ子が愛した艶や粋を表現したい。細かいマテリアルやあしらいへのこだわりには、そんな思いも込められています。

クォーター貼りのせっ器質ボーダータイル

ロートアルミの縦格子
温もりや安らぎを感じる都心の隠れ家


もう一つ、「ザ・パークハウス 湯島龍岡町」が目指したものは、“都心の隠れ家”のような住まい。湯島の駅周辺の賑わいを経て、エントランスをくぐりながら進むうちに、徐々に仕事モードの自分を脱ぎ捨てて気持ちをオフへとシフト。そして、我が家の前に辿り着いたときには完全にプライベートな気持ちになっている。そんなふうに気持ちを切り替えられるような動線を考えました。

まず公道から敷地内に入ると、大理石や花崗岩の石貼りの壁面に
沿ったアプローチが続きます。エントランスの庇の裏側には木目調のデザインを採用し、周囲の自然や植栽とのさり気ない調和を図りました。
さらに進むと、そこは白い大理石を基調とした広いエントランス
ホール。ガラスをはさんでエントランスホールの天井と外の車寄せの庇には同じ木目調の素材を用いて、縁側のようなつながりのある一体感を演出しています。水盤を思わせる艶のある御影石は水の潤いをイメージした演出です。
湯島という成熟した街に馴染みながら、長く愛され、ここに住む人々の人生のように時を経て価値を増していくような存在。
「ザ・パークハウス 湯島龍岡町」が目指したのは、まさにそんな住まいなのです。
その他の写真
企画担当からのメッセージ
三菱ゆかりの土地でもある湯島に誕生した「ザ・パークハウス 湯島龍岡町」。この地にふさわしい建物とはどんなものなのか。社内で議論を重ね、辿り着いた答えは「OLD & NEW」というコンセプトでした。このコンセプトを外観、共用部分で表現するために細部までこだわりをもって設計を進めていきました。
また、住まう人の日々の暮らしを想像しながら設計を進め、疲れた身体を温かく迎えてくれるような建物を意識して計画しました。ゆとりがあり、趣のあるエントランスホールをはじめとする共用部は、私たちのこだわりを実現したものです。
成熟した都心の住宅街で長く住み継がれ、時とともに建物としても価値を増す存在になってほしい。
そのような住まいを目指し、「ザ・パークハウス 湯島龍岡町」をつくりました。居住者の方にいつまでも愛され、何年経っても新しさが生き続けていく住まいとなってくれることを願っております。