2019年開発 あ!ここにも EYE’S PLUS「キッチンの収納は本当に “奥が深い”」キッチン編
2019年12月04日
料理が好きな人も、そうでもない人も、1日に1度は立つと思われる場所がキッチンです。モデルルームを見に行っても、機能性や使いやすさなどをチェックしてしまう箇所の一つではないでしょうか。最近のキッチンは、便利な機能が満載された設備面の充実が目を引きます。
収納部分についてはどうでしょう。以前より引き出し収納タイプが多くなっているのに気がつきます。従来からあった観音扉の収納は、奥行きがあって物もたくさん入りそうなのに、意外と皆さん、満足していないようです。
そもそも使いやすいキッチンって、どんなキッチンなのでしょうか。
今回は、新EYE’S PLUSの使いやすさを追求した「キッチン」に注目してみましょう。
毎日立つ場所だからこそ、実態に沿った使いやすさがポイント
引っ越ししたばかりの、何も物が入っていないシステムキッチン。
奥行きも十分なので、大きな鍋やフライパン、ボウルやザルなどの調理用品、缶詰からお米などの食料品、ラップ類、台所洗剤などなど。まだ入るとばかりに、どんどんものを押し込んでしまってはいないでしょうか。
でも、一度入れてしまったものが取り出しにくかったり、何を入れたのか忘れてしまうのも事実。理想としていた清潔感には程遠く、見た目も美しくありません。このカオスのような状態を、なんとかしたいと思っている方は多いでしょう。
そして、最近は共働き家族や料理好きの男性も増えたため、母親世代のように一人でキッチンに立つというより、調理や洗い物など、一緒に作業する場にもなっています。そうなると人の動きが交錯し、せっかく二人で楽しく作業しているのに「ここに立たれると邪魔!」なんて思ってしまうこともあります。これは広さだけの問題ではなさそうです。
キッチンに求めるものは清潔感と使いやすさ。
キッチンをストレスフルな場所にしないため、様々な工夫を凝らしました。
お悩み1「システムキッチンの収納って、奥にしまったものが出しにくいし、探しにくい」
何がどこにしまったのか、把握しやすい引出し収納を多くしました
一番上の引き出しは、横幅広く浅めなので、レードルやフライ返しも並べて収納。探す手間が省けます。
システムキッチンの下が、観音扉収納スペースになっている場合、大きく開け放った扉の奥は思いのほか深く、小物が多いキッチングッズを入れるには、ケースや棚などの収納用品を別途用意しなければ、きれいに収まりません。
また、使用頻度の低いものは、収納スペースの奥側に押し込めてしまい、入れっぱなしのまま結局使わなくなってしまうことも多々あります。
キッチンのように、しまうものの形状や大きさが多種になる場所ほど、入れたものを把握するというのは大切。そのため、奥まで全部見渡せる「引き出し式収納」が適していると言えます。
作業をスムーズに行うためにも、コンロ下には鍋やフライパンといった、使う場所にものを集約。これだけで作業効率もグンとアップします。
そこで、新EYE’S PLUSの引き出し収納は、幅・高さともサイズを大きくしました。
小さめの引き出しだと、入れるものは調理器具やカトラリー、ラップなどに限られたものになってしまいます。引き出しを大きくする事で、鍋やフライパン、米びつやロングパスタなど、入れるものを選ばないだけでなく、何が入っているかが一目瞭然となり、奥にしまった大きなものでも出し入れがしやすくなります。
今までは、取り出す度にかがんで覗き込みながら取り出していた大きな鍋も、引き出し式だと立ったまま確認でき、取り出しも楽々。無駄な動きがかなり軽減されることでしょう。
重さや大きさなど、収納場所は入れるものを考えて設置
重いものはなるべく下に置きたいから、床スレスレまで収納にしておきました
飲料水など重さのあるものは、安全のためにも床に近い場所に収納するのがベスト。またワインや2リットルのペットボトルなども、転ばないように横に倒してしまえれば、なお安心です。
一番下の引き出しは500㎜缶の高さにしました。丸い缶でも隙間なくしまえるほか、横にした瓶とも相性の良いサイズです。意外と大きくて置き場に困るホットプレートなどもきれいに収まります。
シンク下だけはコンパクトな観音扉に。漏水点検や浄水器のカートリッジ交換もラクラク
シンク下は、どこのご家庭でも配管や浄水器のカートリッジなどがあります。ザルやボウル類など、シンクですぐ使うものを置いておくのに便利な場所ですが、配管工事や一年に一度のカートリッジ交換などをする際、引き出し収納だと作業がしにくいのが難点。その点、観音扉の方が体を奥まで入れられるため、作業効率がぐっと上がります。結果、シンク下だけは観音扉を設置しました。
お悩み2「手際よく後片付けをしているつもりだけど、無駄な動きが多いのはなぜ??」
動線に合わせて、シンクや食洗機の位置を見直しました
大きな引き出し収納と水回りの位置に工夫が見られるシステムキッチン。
シンク前がオープンになったキッチン。
最近はとても多くなりました。キッチンはただ料理をする場というだけでなく、家族のコミュニケーションをとる場所へと変化しています。
使いやすく、居心地の良いキッチンにするため、左側を調理スペース、右側を洗い物スペースと分けることで、家事動線を格段にアップさせました。
調理・洗浄の両方に作業に使う水栓を真ん中に設置。作業の動線を分けることで、時間も短縮になり美味しい料理も早く頂けます。
みんなでワイワイ言いながら、料理するのはとても楽しい時間。でも作業中にぶつかったり、無駄な動きが多いと、使い勝手の悪さがストレスにもなってしまいます。
改めて家事動線を考えたとき、今までのキッチン設備の配置や広さ、大きさ、位置などが適切なのかを、改めて見直しました。
その結果、調理と洗い物の両方に使用する水栓はキッチンの真ん中にくるように設置。シンク内に可動式のプレートを置く場合は、例えば「茹でた野菜をプレートに置いたザルにあけ、水で冷やす」「皿の汚れを水で流す」の2つの動作が、蛇口を左右に動かすだけで可能になります。
食洗機の位置がシンクの下に一部重なっているので、食器も入れやすい。後片付けの一連の動作がスムーズ。
食器洗浄乾燥機(以下、食洗機)の位置も見直しました。シンクと食洗機が離れている場合、仮洗いした皿からは水滴が落ちて、キッチン台や床などが汚れてしまうことがあります。それを解決するために、食洗機の位置をシンクと重なる位置にしました。そうすることで、シンクから食洗機までの皿の移動が短くなり、水滴が床に落ちず、床やカウンターの汚れも最小限で済みます。
ちょっとした工夫で、調理や後片付けが効率的に進みます
洗い物動線は、キッチンの右半分で完結
洗い物動線の使い勝手を向上させるひとつとして、食洗機の上部にあたる天板の幅を、通常より広げました。
この場所に洗い物かごを置くことでシンクも広々使えるようになり、また手洗いした食器のチョイ置きや、食洗機で洗う前や洗った後の食器の一時置き場に使うなど、使い方が広がりより便利に。洗ったものは右側に置く。手洗いも食洗機も同じ動作となり、家事動線は、よりスムーズになります。
レンジフードの横にキッチンペーパーやアルミホイル
気づいた時にさっと引き出せ、片手で切り取りたいキッチンペーパー。意外と置き場所に困るもののひとつです。そこで、レンジフードの横の吊り戸棚に専用のホルダーを取り付け、使いやすくしました。ラップやアルミホイル、トレイやレシピブックなど、サッと取り出して使いたいものは、まとめてここに収納可能です。
トレイなどが入る物入の下部は、あみ棚になっているため、S字フックなどを使用すれば、お玉や布巾の仮置きにもなります。
最初にシステムキッチンが誕生してから、設備機器の進化はもちろん、身長に合わせてキッチン自体の高さを選べたり、天板などの材料にこだわったりと、使う人の意見が反映されやすい場所であったと思います。
最近はライフスタイルの変化によって、使う人、使い方、使う場所が多様化してきました。しかし、いつの時代でも求められるのは「清潔感があって使いやすいキッチン」であることは変わりません。
新EYE’ S PLUSのキッチンは、人のサイズに合わせるのではなく、人の “動き” に合わせたキッチン。設置位置や形状のちょっとした工夫が、毎日の家事を楽しくさせてくれます。
今回ご紹介した内容は、EYE’S PLUSの考え方のほんの一部です。マンションごとに採用しているEYE’S PLUSがたくさんありますので、是非、モデルルームでEYE’S PLUSについて質問してみてください。
次回は、毎日使うもう一つの場所、洗面化粧台編です。
こちらもお楽しみに。
(テキスト)山田江理子
(写真)清水タケシ
(イラスト)高村あゆみ
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