オーナーズ・ボイス間取りから仕上げまで、フルオーダーですべてに二人のこだわりを実現させた理想の住まい

「仕事でアメリカに何年か住んだあと、日本に戻ってきてそろそろマンションを買おうかなと思い始めた頃に、この物件を知りました。最初はとにかく立地が気に入って、ここに建つマンションならいいね、ということで契約。正直、その段階ではオーダーするシステムだということをいまいち理解できていませんでした。その後、何から何まで自分たちの好きにできるのだということを知って、それはますますいいなと思って……夫婦でがぜんやる気満々になりました（笑）」と話すご主人。自由設計と聞くと、面白そうだと感じながらも、すべてを決めるのはハードルが高い、と思われるお客様もいらっしゃいますが、小澤さんご夫婦は楽しみながら新居のプランを立てていったようです。

さらにご主人から「風呂場は本当にシンプルにしました。もともとアメリカで生活していたときから、二人ともシャワーしか浴びない生活だったので、バスタブは必要ない。そのあたりは割り切ることにして、シャワールームだけのコンパクトなスペースにしたのです。バスタブがなくて本当に大丈夫ですか？　と担当の方には念を押されましたが（笑）、不便さを感じることは今もまったくありません」
「シャワールームの床は石材にしたかったので建築士の方に相談してみると、滑りにくいようにとジェットバーナー仕上げの御影石を勧めてくださいました。以前、バリ島を旅行した際に、床が石のお風呂に入ったことがあり、とても気持ちがよくて……そのイメージにしたいなと思ったのです。それと、窓もほしかったので、ガラスのブロックを入れていただきました。明るい空間になって、使い心地もよく、とても気に入っています」と奥さまも。

玄関と廊下の素材を同じタイルにして、段差をなくしたのも、旅先で泊まったホテルのイメージなのだとか。
「これまでに訪れたホテルやマンションで、素敵だな、いいなと思ったものを取り込んだところもあります。せっかくのフルオーダーなので、より納得できるように、あれこれと試してみたかった、というのもありましたね」（奥さま）
キッチンや洗面所の水栓をはじめ、ソープのポンプディスペンサーやコートをかける壁のフックに至るまで、家の中の金具には統一感のあるアイテムをセレクト。細部に至るまで徹底して吟味されています。

０（ゼロ）から一つひとつ、ご夫婦二人の暮らしにフィットした住まいをデザインしていった小澤さんご夫婦。その過程には新しい発見もあったようです。
「私たちの担当になった建築士の方が、二人の好みのテイストをわかってくださった上で、アイディアをたくさん出してくださったんです。たとえば、キッチンのカウンター下に取り付けたキャビネット。ワインが好きでよく飲むという話をしていたら、カウンター下に収納スペースを作ってグラスはここに入れましょう、とご提案いただきました。そこに電気をつけるとちょっとしたインテリアのアクセントにもなって、とても洒落ているのです。廊下のガラスの飾り棚も彼のアイディアです。建築士さんとの相性もバッチリで、コミュニケーションを十分に取ることができたのも、成功の秘訣だと思っています。二人だけではどうしても素材や色の感じなど、わからないことも多いので、とても助かりました。この家に住んでそろそろ10年近くになりますが、今もとても気に入っています」
将来も見据えながら、二人のライフスタイルに沿った世界に一つだけのオリジナル。理想の生活を手に入れた小澤さんご夫婦は、シンプルななかにも本当に愛するものに囲まれた空間で日々を過ごしています。