ピシッと整って使いやすい収納が理想。我が家でも実現したい!

ピシッと整って使いやすい収納が理想。我が家でも実現したい!

[アイズプラス]

我が家のクローゼットや棚などの収納スペースをSNSで見るような整った収納にしたいと思っても、実際にならないのはなぜなのでしょう。「整った収納」として紹介されているのは、どれも「収納スペースの中がすっきり片付いているもの」。実は収納用品の揃え方や置き方が、私たちの求めている「すっきり」を造っています。
一方で、 使いたい収納用品がクローゼットや棚のサイズに合わず、クローゼットがあと数センチ大きければすっきり収納できるのに…と悩んだ経験は皆さんもあるのではないでしょうか。
誰もが悩む収納。マンションデベロッパーである三菱地所レジデンスのこだわりと取り組みをご紹介いたします。

収納スペースの見た目のすっきり感と使いやすさは共存できるのでしょうか

住まいを選ぶとき、収納スペースの大きさや数は重要ポイントのひとつでしょう。ただ、収納が多いだけでは「すっきり」収納を実現することはできません。
例えば引越しの際、今使っている収納用品をそのまま使いたいと思っていても、収納スペースに隙間なく入れようとすると、パズルを組み合わせるように収納用品を入れられるだけ入れてしまうということがが多いと思います。収納量と見た目の両方を考えて、新たに収納用品を揃えるというのも解決策のひとつではありますが、お金と時間がかかります。
また、引越しとは関係なく、今の収納スペースが雑然として使いにくいと感じている方も多くいらっしゃるでしょう。
収納に関するお悩みである「見た目がすっきりしている」と「しまいやすく取り出しやすい使い勝手の良さ」 、この2つを叶える収納スペースにするにはどのように整えたら良いのでしょうか。収納用品のサイズを想定した収納スペースになっていれば、 美しく片付くだけでなく、引越しのときも収納用品を再利用できるので面倒も減るはず。
実例をもとにお悩みの解決策を考えました。ここからたくさんのヒントが見えてきます。

サイズや色、メーカーなどを揃えた収納ケースを使えば、収納スペースがすっきり整って見える

サイズや色、メーカーなどを揃えた収納ケースを使えば、収納スペースがすっきり整って見える

お悩み1「きれいに整えたいけれど、ウチの収納でもぴったり入る?」

ANSWER

収納用品に合わせて収納スペースの寸法を考える取り組みを始めました!

まず、きれいに整えられた収納スペースとはどういった状態でしょう。
それは収納用品のサイズや色・形に統一感があり、すっきりとした見た目の収納スペースではないでしょうか。
スペースに合わせて収納用品をイチから買い揃えればきれいに整えられますが、既に洋服を入れる収納ケースや書類を入れるファイルなどの収納用品がある方がほとんどで、それを活用しようと思われる方が多いと思います。
そして手持ちの収納用品を新たな収納スペースに配置していくと、大抵の場合、高さや奥行きが揃わず、収納スペースからはみ出したり余分なスペースが生まれてしまいます。この余った部分を活用しようと収納用品を買い足していくと、全体の統一感がなくなり、見た目がきれいに整えられた収納スペースではなくなってしまうのです。
これは「収納量だけ」を考えて収納用品を入れていった結果です。
住戸内のクローゼットや物入などの収納スペースは、間取りにより寸法が違うことがほとんど。収納量と見た目の両方を、収納用品のみで解決しようとするとかなり大変になります。
そこで三菱地所レジデンスは、収納スペースそのものを、収納用品の寸法に合わせることができればと考え、どのような収納スペースがベストなのか、使い勝手も含めて適切な寸法を割り出していく研究をスタートさせました。

マンションにおける収納スペースは、洋室にはクローゼット、細かい小物が多い水回りにはそれ用の物入れがあります。
そして、なるべく室内がキレイな整然とした状態になるように、造られるものが多いということ。そのため決まった規格というのは今現在、特にないのが実情です。

では、収納用品自体は規格サイズがあるのでしょうか。
残念ながらそれも各メーカーそれぞれの基準があり、業界全体で規格があるわけではありません。
そこで、収納用品のサイズを調べ、使用するパターンを検証して、規格寸法のあるメーカーの収納用品が極力隙間なくぴったり入るように、収納自体の寸法を考える取り組みを始めています。

三菱地所レジデンスは、各メーカーの収納用品のサイズを調べたうえで、マンションの収納寸法を割り出す研究開発を行っています。例えば研究を通して、衣類用の収納ケースでは大まかに3種類の奥行があることがわかりました。

三菱地所レジデンスは、各メーカーの収納用品のサイズを調べたうえで、マンションの収納寸法を割り出す研究開発を行っています。例えば研究を通して、衣類用の収納ケースでは大まかに3種類の奥行があることがわかりました。

実際に、収納用品のサイズを考慮して造られたウォークインクローゼットの例を見てみましょう。
下の写真ではウォークインクローゼットの仕切り壁が、収納ケースのサイズに合わせて建てられているため、余分な隙間もなく収まっています。収納ケースの横幅だけでなく、奥行きも合わせているので、まるで造作家具のような美しさです。

各メーカーの収納ケースのサイズに考慮して、仕切り壁の位置が決められているウォークインクローゼット

各メーカーの収納ケースのサイズに考慮して、仕切り壁の位置が決められているウォークインクローゼット

「せっかくぴったり収まったのに、引き出しが扉や蝶番にぶつかって使えない!」
こんなお悩みも解決…プロ目線のひと工夫

引越しのときに予めサイズを測ったのにも関わらず失敗してしまう例として、収納ケース自体を入れることはできたとしても、使用するときに引き出しが扉や蝶番などに引っ掛かかる、あるいは収納ケース同士がぶつかってしまうということがあります。
これは収納ケースを置いた場所にどれほどの余裕が必要かを想定しなかったためで、ある意味盲点となっているところ。今回の収納スペースは、実際使用するときに起こる不具合をなくすため、実証実験を繰り返しながら適切な寸法を決めています。使いやすい収納スペースにするために、プロの目線がここでも活かされています。

左)収納ケースの置く場所を想定して寸法を決めているため、L字型においても引き出し同士がぶつからない 右)収納ケースの引き出しを開けても蝶番や扉にぶつからないよう、横幅にぴったり

左)収納ケースの置く場所を想定して寸法を決めているため、L字型においても引き出し同士がぶつからない
右)収納ケースの引き出しを開けても蝶番や扉にぶつからないよう、横幅にぴったり

お悩み2「外で使うものは一か所にまとめられたら使いやすいのになぁ」

ANSWER

何をどこで使うのか、どれだけの容量が必要とされるかを考慮して、場所とサイズを設計しました

キッチン用品はキッチンに、外で使うものは玄関付近に。私たちが使うものは、使う場所の近くにしまうのが効率良く理想的です。住戸内の収納スペースを決めるとき、見た目の美しさを作ることはもちろん、どこで何を使うか、そしてどれほどの収納用品が必要なのかを想定しながら設定しました。

こちらは、玄関に近い収納スペースの例です。
ラックを置いてもコートを掛けられるようなスペースが確保された収納スペースです。スポーツ用品などの外で使用するものや、防災グッズなど使用頻度の低いものを収納することも想定し、十分にスペースを取ってあります。
普段の生活や家の中で使うことが少ないものでも、効率良く収められ、どれほどの収納用品が必要となるのかを考慮して設計しました。

この場所にどのような収納用品が入ると便利に使えるかを想定して、収納スペースのサイズを決定

この場所にどのような収納用品が入ると便利に使えるかを想定して、収納スペースのサイズを決定

収納用品に何をしまうかまで想定し、玄関で脱ぎ着するコートのためのフックも設置。人の暮らしと動線に配慮している

収納用品に何をしまうかまで想定し、玄関で脱ぎ着するコートのためのフックも設置。人の暮らしと動線に配慮している

収納用品に何をしまうかまで想定し、玄関で脱ぎ着するコートのためのフックも設置。人の暮らしと動線に配慮している

次にリビングやキッチンなど、住まいの中心にある収納スペースの例です。
生活の中で使用する頻度が高いものを収納することを想定して設計されています。またキッチンに近いということもあり、パントリーの要素を入れた収納になっているのも特徴です。
いざというとき直ぐに取り出せる使い勝手の良さが必要になるため、片手で引き出せるケースやバケツタイプの収納など、細かいものを入れる収納用品が置かれることを想定したサイズ設計にしています。

さらに、収納スペースの棚板の枚数にも工夫があります。
収納スペースの場所により使う収納用品が異なるため、棚板の枚数は収納用品のサイズに考慮して用意。ケースを重ねずにセットできるため、すぐ取り出すことができます。

レターケースやバケツタイプの収納ケースなど、取り出しやすい小さめの収納ケースがセットされた収納スペース

レターケースやバケツタイプの収納ケースなど、取り出しやすい小さめの収納ケースがセットされた収納スペース

収納の棚の枚数や高さを決めるとき、入れるものを大きさや重さはもちろん、使う頻度が高いものは取り出しやすい高さに設定するなど細かい部分まで考慮して造られている

収納の棚の枚数や高さを決めるとき、入れるものを大きさや重さはもちろん、使う頻度が高いものは取り出しやすい高さに設定するなど細かい部分まで考慮して造られている

収納の棚の枚数や高さを決めるとき、入れるものを大きさや重さはもちろん、使う頻度が高いものは取り出しやすい高さに設定するなど細かい部分まで考慮して造られている

今回ご紹介した例はリノベーション物件のものですが、収納スペースの寸法を収納用品のサイズに合わせて考える取り組み、新築分譲マンションでも今後取り入れていく予定です。
もし収納スペースのサイズの規格ができたとしたら、引っ越しするときも収納スペースのサイズをいちいち測る必要がなくなり、また、中の物を段ボールに詰めるのでなく、収納ケースに入れたまま動かすことができます。
新しい家に来てからもそのままセットできるので、引越しの作業効率もアップすることでしょう。

マンションを選ぶとき、ぜひ収納ほか、仕様や設備へのこだわりにも注目してみてください。
お客様の声を軸に、プロの視点(EYE’S)を加えて、「新たな価値を創造(プラス)」していくものづくりの仕組みは、こんなところにも活かされていることにお気づきになると思います。

(テキスト)山田江理子
(イラスト)高村あゆみ

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    EYE‘S PLUS(アイズプラス)とは、お客様の声を軸とし、プロの視点(EYE’S)を加えて、「新たな価値を創造(プラス)」していくものづくりの仕組みです。三菱地所レジデンスでは、ザ・パークハウスにお住まいのお客様の声とトレンドを掛け合わせながら、住んだ後の暮らしを考えるものづくりを行っています。

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