防災訓練の実効性を高める

入居初年度に策定した、マンション毎のオリジナル「防災計画書」を基に
居住者同士が助け合える体制づくりから、
長期化する被災生活を乗り越えるための対応まで、様々な防災訓練を実施。
ここでは、その防災プログラムの一部をご紹介します。

災害対策本部を設置する

マンション毎の防災計画書に基づいて、災害対策本部を設置する。

安否確認訓練

要救助者の多くが近隣に助けられたという事実をもとに、
居住者自身が互いに助けあう共助の体制をつくる。

居住者が、
安否シートを
玄関ドアに貼り出す。

防災組織が
安否シートの
状況を調査。

安否確認情報を
災害対策本部に持ち帰り、
マンション全体の状況を把握。

互いに安否を確認しあう重要性を被災地の声から学ぶ

被災地のリアルを学び、
まずはマンション居住性が互いに助け合える体制づくりを。

トイレ組立訓練

被災地の声からトイレの必要性に気づき、
あらゆる場面を想定した訓練を実際にやってみる。

マンホールトイレの
組立訓練を行う。

トイレ設置に適する
下水道本管に近いマンホールの
位置を確認する。

排水管が
使えないことを想定した
凝固剤の使用を体験する。

トイレの備えの重要性を被災地の声から学ぶ

被災生活ワークショップ

被災地の実情をマンション居住者で共有し、
「我が事化する」「根付く」「自ら行動する」を目指す。

被災地の実情を
知り・気付く・驚く。

居住者自ら対策を練る。

具体的な行動まで
考える。

被災生活の実情を被災地の声から学ぶ。

東日本大震災で、実際に「困ったこと」「役立ったこと」など、被災地の声を
引用してつくった「そなえるカルタ」を活用し、
具体的なテーマをピックアップして話し合います。

被災地の実地に基づいた経験だからこそ、気づきや驚き、見落としがちな情報が見えてきます。
災害に対する備えの重要性をリアルに知ることで、我が事としてとらえ、自ら備え、行動することへと導きます。

復興応援団

実際の被災生活をサポートしてきた復興応援団(南三陸町)を招致し、被災地の実態をマンション居住者で共有。

被災地のリアルを知ることで、居住者自らが、悩み・考え・備えていくためのプログラムを実施。
被災生活を乗り越えるための知識を共有することで、防災への取り組みを「我が事化」します。

防災セミナー

まずは、防災意識を高めるためのきっかけづくりから。
家族や住まいについて真剣に考えるきっかけとします。

命を守るための家具の配置の見直し、
母と子だけで滞在する日中の危機管理など「家族を守る」観点からも
防災のための多岐にわたる課題と取り組みを具体的に学びます。

危機管理教育研究所国崎信江氏

1991年外資系航空会社の畿内通訳を経験した後結婚を機に退職。
1997年阪神淡路大震災のような自然災害から小さな子供を守るための研究を始め文部科学省「地震調査研究推進本部制作委員会」「防災科学技術委員会」、内閣府「防災スペシャリスト養成企画検討会」委員、消防庁「消防審議会」など各委員会に関わり、防災・防犯の専門家として活躍中。

避難・消防訓練

火災を想定し、階段を使って実際に避難します。
消防署と連携しながら様々な消防訓練を行います。

初めて階段で降りてみました。
      22階から階段を使って避難したら、10分もかかりました。
      上層階に住んでいる人ほど普段階段を使わないので訓練で実際にやってみることが重要だと分かりました。

防災訓練を振りかえる

防災訓練を振りかえり、気付きの共有と次回への目標設定をその場で行う。

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