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600年の森とつながる一日

「森にまなぶ、木にふれる 京都・北山杉 体感ワークショップ」開催

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2025年11月、三菱地所のレジデンスクラブ主催、会員様限定イベント『森にまなぶ、木にふれる 京都・北山杉 体感ワークショップ』が開催されました。このイベントは、京都の伝統産業である北山杉を通じて森林資源の恵みを学ぶサステナブル企画です。実際に森へ足を運ぶことで「木を育てて使う大切さや使い心地」を体感し、人と森とのつながりを感じていただくことを目的としています。あわせて、三菱地所グループが推進する「木造・木質化事業」への理解を深める一助となることを目指します。

※三菱地所のレジデンスクラブ:三菱地所グループが管理する物件に現在居住中の方、物件の住み替え・売却を検討中の方などが加入できる会員サービスです。

マンションと森の意外な関係

イベント当日は晴天の中、京都駅からバスで約1時間走った京都市北区に位置する「京都北山杉の里総合センター」へ。あたり一面を北山杉の山々に囲まれたセンターは、北山杉がふんだんに使用されていて、一歩足を踏み入れると心地よい木の香りに包まれていました。

まずは森への理解を深めるべく、森林セミナーからスタート。三菱地所のレジデンスクラブ担当者が講師を務め、三菱地所グループが進める木造・木質化事業についてご紹介しました。三菱地所グループは、グループ各社が一体となり、木材活用を通じた環境負荷の低減に取り組んでいます。そして、木の可能性を追い求め、新たな価値を創出しながら、より良い社会の実現に貢献することを目指しています。

木の香り漂う空間で、熱心に耳を傾ける参加者たち。

木の香り漂う空間で、熱心に耳を傾ける参加者たち

そんな中、講師から「マンションと森ってどんな関係があると思いますか。」と参加者への投げかけがありました。三菱地所レジデンスが手掛ける鉄筋コンクリート造のマンション事業は、一見すると「木」とは縁遠く思えるかもしれません。しかし実際には、建設時にコンクリートを固めるための「型枠」として、大量の木材が使用されているという意外な事実が語られ、同社が独自に進めている「木の守PROJECT」という取り組みについての説明がありました。

三菱地所レジデンスの「木の守きのもりPROJECT」とは

建設時の「型枠」に注目し、環境保全につなげているのが三菱地所レジデンスの「木の守PROJECT」です。現在、型枠材の多くは東南アジアからの輸入材が使用されていますが、生産地では違法伐採による森林減少や違法労働などの人権問題が問題視されています。これに対し「木の守PROJECT」では、持続可能な森林管理がなされた「認証木材」を型枠に採用し、トレーサビリティを確立することで、人権や生物多様性に配慮した木材活用を推進しています。

国内林業を守る新たな取り組みイメージ図

国内林業を守る新たな取り組みイメージ図

また、「木の守PROJECT」では、マンション事業者が国内の林業者と直接取引を行うことで、植林や育林に必要な費用を確実に届ける仕組みづくりを目指す「流通改革による日本の森林を守る取り組み」にも注力しています。日本の森林資源を守る上で継続が望まれる活動であると高く評価され、2025年度グッドデザイン賞・ウッドデザイン賞を受賞しました。

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セミナーの後半では、センター長より北山杉の歴史や独自の育成方法について講義がありました。伝統の「絞巻きしぼまき」によって美しい模様が生み出される工程や、効率的に収穫する手法の「台杉仕立て」という、伐採しても根株から萌芽ほうが再生し、植え直しを必要としない「サステナブルな循環」の仕組みには、会場から驚きの声が上がりました。先人の知恵が詰まった持続可能な森づくりの物語に、参加者の皆さんは熱心に聞き入っておられました。

こうした「木を使うことで森を守る」サイクルをより身近に感じていただくため、間伐材で作られた三菱地所のレジデンスクラブ特製ボールペンがプレゼントされました。木を使うことが森林の密度調整(間伐)を促し、森の健康を守ることにつながるという学びに、参加者の皆様も深く頷かれていました。

センター長による講義の様子
センター長による講義の様子
お渡しした木製ボールペン※資料はイメージ
お渡しした木製ボールペン※資料はイメージ

600年の歴史が息づく北山杉の職人技を目の当たりに

セミナーの後は建物のすぐ裏にある、北山杉が生い茂る森へ移動し、職人による「枝打ち」の実演を見学しました。舞台となるこの森は、室町時代から約600年続く「日本最古級の林業」の地でもあります。ここで生産される北山丸太は、その強度と美しい表面から、日本を代表する銘木の一つとして様々な建築や木工品に活用されてきました。

北山杉を前に説明を受ける参加者たち

北山杉を前に説明を受ける参加者たち

実演では、職人が専用の道具を片手に杉の木をするすると登っていき、手際よく枝を打ち落としていく様子が披露されました。その鮮やかな手捌きに、参加者からは「おぉ〜」という感嘆の声が上がりました。

この枝打ちは、木への負担を最小限にするため、木が成長を止めて活動をほとんどしない休眠期にしか行われない貴重な工程です。職人さんからは、使用する鎌について「産毛さえ剃れるほど鋭く研いでいる」というお話も伺い、道具への並々ならぬこだわりを肌で感じる機会となりました。

熟練の職人技が光る、枝打ちの様子

熟練の職人技が光る、枝打ちの様子

使い込まれた鎌には、職人の誇りが宿る

使い込まれた鎌には、職人の誇りが宿る

足場の不安定な高所で木から木に軽やかに飛び移る様子にも、参加者の皆様は息を呑んで見入っていました。アンケートでも「普段見られない枝打ちに感動した」「杉が立派な柱に仕上がるまでの職人さんのご苦労を知り、衝撃的だった」と、多くの方が最も印象に残ったシーンとして挙げていました。

磨き、作り、木とふれあうひととき

午後からは実際に木に触れる「丸太磨き体験」が行われました。
ここで挑戦するのは、「砂磨き」と呼ばれる伝統技法です。これは、北山杉の里・中川地区にある「菩提ぼだいの滝」で採取された特別な砂を使い、樹皮を剥いた木材の表面を丁寧に磨き上げることで、北山杉特有の光沢を出す手法です。「菩提の滝の砂は北山杉を磨くのに最も適している」と古くから言い伝えられてきました。

今回のイベントでもこの貴重な砂が用意され、参加者の皆さんの手で丸太が磨かれました。仕上げに丸太を水に沈めて洗い流すと、つやつやとした美しい磨き丸太が登場。その見事な光沢と滑らかな手触りを確かめるように、愛おしそうに撫でている方の姿も印象的でした。

「菩提の滝」で採取された特別な砂を使い、伝統の「砂磨き」に挑戦

「菩提の滝」で採取された特別な砂を使い、伝統の「砂磨き」に挑戦

磨き上げた丸太を水に沈め、美しい光沢を引き出す最終工程

磨き上げた丸太を水に沈め、美しい光沢を引き出す最終工程

最後は北山杉の質感をより身近に感じていただくための工作体験を行いました。お箸づくりでは、ミニカンナを使って好みの太さまで削り、仕上げにやすりで滑らかに整えます。地味な作業に見えて実は繊細な調整が必要なこの工程に、参加者の皆さんは集中して黙々と取り組まれていました。

(写真左から)コースターの素材、お箸の素材、ミニカンナ

(写真左から)コースターの素材、お箸の素材、ミニカンナ

お箸づくりの様子

お箸づくりの様子

北山杉の質感を活かした人形作りでは、楽しくお喋りをしながら思い思いの表情を描き、個性豊かな木製人形を完成させました。他にもオリジナルのコースター作りなど、大人から子供まで時間を忘れて北山杉とのふれあいを楽しんでいました。

大人も子どもも工作に夢中

大人も子どもも工作に夢中

表情豊かな木製人形が完成

表情豊かな木製人形が完成

参加者からは、「木に付加価値をつける知恵、とても手の込んだことをしているのだと知れた」「日常の喧騒から離れ、深い自然の中で過ごす事が出来てリラックスできた」といった感想が寄せられ、大人からお子様まで、五感を使って木の温もりや文化を楽しまれている様子でした。

「木を使う企業」から「森のサイクルを支える企業」へ

森の恵みや森林循環の大切さについて学び、木工体験などを通して自然とのつながりを感じた今回のイベント。個人ではなかなか体験できない貴重な機会を提供すると同時に、三菱地所のレジデンスクラブ会員の皆様とサステナブルな社会を共に考えるきっかけづくりの場でもありました。

倉庫に並ぶ美しい北山丸太。森から製品に至るまでの長い旅路に思いを馳せる

倉庫に並ぶ美しい北山丸太。
森から製品に至るまでの長い旅路に思いを馳せる

イベント終了後のアンケートでは満足度評価で多くの「10点満点」を獲得し、「スタッフのホスピタリティが行き届いていた」「三菱地所グループの取り組みに興味深い点が多々あった」と高い評価を得て幕を閉じました。

三菱地所グループでは、今後も木材の利用促進と森林保全のサイクルを回すことの重要性を発信し続けていく予定です。「木を使う企業」から「森のサイクルを支える企業」へ。楽しみながらサステナブルな社会について共に考える、そんな取り組みの広がりに今後も期待が高まります。

※この記事の内容は2026年1月23日の掲載時のものです。

この取り組みに関する物件

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POINT
  • ・鴨川と東山のあいだ 東山・大文字を望み、京の佳趣を愉しむ。
  • ・ゆとりのある敷地に四季を感じる低層レジデンス。
ACCESS
  • ・京阪電鉄鴨東線「神宮丸太町」駅 徒歩10分。
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