地球上の生物は、数十億年の時をかけて複雑な生態系を築いてきましたが、
人間による活動などが原因で多くの生物種が絶滅の危機に瀕しています。
生物種は一度絶滅してしまうと再び人の手で造り出すことはできず、 種の多様性の喪失は、次世代に大きなリスクを残すことと考えます。
そこで、三菱地所グループでは、「2050年三菱地所グループが理想とする事業像」を掲げ、
グループ各社が事業活動を通じて生物多様性への配慮をおこない、 自然調和型社会の実現を目指しています。
丸の内エリアの「ホトリア広場」では、生物多様性に配慮した樹種構成、巣箱、多孔質の石垣、水景など、多様な生物の住処を創出。皇居内で見られる絶滅危惧種である「ベニイトトンボ」がホトリア広場でも観察され、このエリアでもエコロジカルネットワークが、徐々に形成されつつあります。
「MARK IS みなとみらい」では、横浜美術館・グランモール公園と一体になった立体都市公園を形成しています。施設の壁面緑化を積極的に行い、横浜市との協働により、地域にふさわしい緑を創出する「地域緑のまちづくり事業」にも参画しています。
国分寺エリアでは、「ザ・パークハウス 国分寺プレイス」「ザ・パークハウス 国分寺緑邸」「ザ・パークハウス 国分寺四季の森」の3物件とも、当社独自のガイドラインに沿った生物多様性保全のための植栽計画を行っています。
それぞれのマンションの緑が周辺の緑地や街の緑とつながることで、エリアの中にエコロジカルネットワークが形成されることを図っています。
マンションと同様に「ザ・パークハウス ステージ」でも、まちの規模や敷地面積に関わらず、一つ一つの街区で生物多様性の保全に配慮した取り組みを行っています。
要注意外来種などの侵略植物は、周囲の在来植物を排除するだけでなく、種子が鳥などに運ばれて広い地域にも影響を及ぼします。侵略植物を採用しないことで、多様な生き物や植物を守ります。
高木や中木の過半数を日本の在来種となるように選定し、地域に受け継がれてきた植生や日本の在来種を大切にしていきます。
三菱地所レジデンスのマンションや戸建では、緑地の充実・周辺環境との調和と共に、侵略植物の排除や地域に馴染みのある在来種の選定に配慮しながらまちづくりを計画しています。
この計画は植物のためだけではなく、地域に飛来する鳥やチョウの中継地としての役割を果たしています。当社のマンションや戸建が、既存の公園や街の緑とつながることでエコロジカルネットワークが形成され、大きく広がっていきます。
このような取り組みを継続することで、環境に配慮したまちづくりに取り組んでいきます。