vol.11 1億円の家を買うための資金計画をファイナンシャルプランナーが教えます|特集コンテンツ|三菱地所レジデンスの一戸建て

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Contents vol.11 1億円の家を買うための資金計画をファイナンシャルプランナーが教えます

写真はイメージです

戸建ての購入を検討する場合、気になる資金の話。頭金は?毎月どの程度の返済で、いくらぐらい生活費に回せる?家族計画は?……戸建てを購入するにあたって必ず生まれる疑問について、数多くのマイホームの購入をサポートした実績を持つ、ファイナンシャルプランナー渡辺さんに資金計画についてお話を伺いました。具体的なプランについても参考になるはず。

ファイナンシャルプランナー
渡辺 行雄

1960年千葉県生まれ。1984年明治学院大学法学部卒業後、証券会社入社。第一種証券外務員資格取得。1987年不動産会社に転職。AFP及び宅地建物取引士資格を取得。2001年(株)リアルビジョン設立。マイホームの購入資金対策、お子様の教育資金対策、ご夫婦で安心して老後を過ごすための老後資金対策など、人生に幾つもあるライフイベントのお金に関するハードルを越えるための資金計画を得意とする。


もっとも重要なのは、収入額ではなく資金計画と実行

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まずは、戸建ての購入にあたって、一番重要なことを教えてください。頭金ですか?収入額ですか?

渡辺:皆さんどうしても、金額の部分に目が行きがちですが人生の大きな買い物でもある家を買う際に重要なのは、人生設計を踏まえた「資金計画」なんです。
以前にご相談頂いた方は、手取りが100万円/月を超えるのですが、月の貯蓄額は10万円に満たない方がいらっしゃいました。お金があればあるだけ使ってしまうのです。このような方は計画ができていません。このままの状態ではいくら年収が高くても家を購入するのは難しいと思います。

考えるべきは2つのライフイベント

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では、何に注目して「資金計画」を立てれば良いのでしょうか?

大きなライフイベントを考慮して人生設計をすることが大切です。
メインとなるのは「子育て」と「老後」です。

子どもがいらっしゃらない方は、いつごろ子どもが欲しいか、何人欲しいかなどで教育費など子育てに掛かってくる費用が変動し、計画が変わってきます。 子どもがいらっしゃる方であれば、いつ大学を卒業するかを計画に入れていきます。

もう一つ重要なのが、「老後」です。
共働きであれば、お互いいくつまで働いてどのタイミングで、年金が入ってくるかは資金計画のなかでもポイントですね。これによって何年でローンを組むかが変わってきます。


実際のシミュレーションを見てみる

物件価格 1億円
頭金 2,000万円(今回は物件価格の20%相当額)
借入金額 8,000万円
住宅ローン 金利1.6% 30年返済 
手取り年収金額 900万円で専業主婦あるいは共働きの家族4人
年齢 夫42歳 妻40歳
子ども 中学生と小学生のふたり

より詳しくキャッシュフロー表を見る

シミュレーションを作成いただきましたが、見ておくべきポイントはどこでしょうか?

まずは、初期の貯蓄の部分です。3000万円の貯蓄がある前提でシミュレーションを作っていますが、全てを頭金には使っていません。理由は登録免許税など含めた諸経費、引っ越しの資金や新しい家具の購入が最初に発生すること。8年後、夫が50歳になるまで、年間の収支が赤字になることの2点が想定されるからです。年間の収支が赤字になるのは、子どもの教育費が主な要因です。
シミュレーションでは想定できるコストを多めに見積もることが大切。

もう一つ見るべきは、夫婦それぞれが60歳になるタイミングで退職し、収入がなくなることです。現在だと雇用の延長などで定年以降も働く方は増えていますが、不確定なものは除いて考える事も重要です。
年金が支給されるまでの収支がマイナスになることを避けたい場合は、子育てが終わり、余裕が出来たタイミングから繰り上げ返済をしていくことをおすすめしています。

計画すれば見えてくる。出来る限り高い家を買うほうが将来的にはプラスに

シミュレーションを作成すると見えてくる部分は多いですね

イメージが先行して、1億円を超える物件は厳しいと考える方も多いようですが、計画をつくり実行していくことができれば手が届くものです。加えて、「リバースモーゲージ※」を考えると資産価値のある高額物件を購入するのは先々プラスになる可能性が高いです。
私は、計画できるのであれば都心などで価値が下がりづらい高額物件の購入をおすすめする場合が多いですね。

※リバースモーゲージ・・・自宅(持ち家)を担保にして、そこに住み続けながら金融機関から融資を受けられる主にシニア層向けの融資制度

実際、九州から転勤で関東に引っ越して来た方に、価格の安い春日部と価格が高い高田馬場どちらで物件を購入すべきかのご相談をいただき、高田馬場の物件をおすすめしたこともあります。
漠然とした不安で、安心マージンを取りすぎるよりは、しっかり計画を立てて資産形成を考慮した家を買う方が良いと思っています。

その他知っておきたい戸建て購入のポイント

  • 両親に援助を頼る際は、土地ではなく建物を援助してもらう

    両親に頭金などを援助してもらうケースでは、相続税を考慮し、減価償却できる建物を援助してもらうのが○

  • 住宅ローン控除は共働きなら二人共

    共働きの夫婦二人でローンを組むと二人共住宅ローン控除の対象に

  • ※「連帯債務」を使い、夫が主債務者、妻が連帯債務者として、1つの住宅ローンを組むと控除の対象になります。


  • 年収に占める年間返済額の割合

    年収が高い人ほど、年間返済額の割合は大きくし易い傾向があります。手取り年収900万円であれば、計画次第で33%程度も可能に!

※金融機関により融資条件等が異なりますので、詳細はご確認ください。

ありがとうございます。

何より大切なのは計画です。現状の可視化と計画してみると1億円の家も意外と手がとどくかもしれません。ご自身で難しい場合は専門家に相談してみるのも手だと思います。

言わずもがなですが、計画したら、しっかり実行していきましょう!


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