〈ザ・パークハウス ステージ〉は、三菱地所レジデンスの新築一戸建てブランドです。土地の選定から街区計画まで、「街」としての全体開発計画を緻密に行うことで、一邸単位での注文住宅とは異なる住まいの価値がデザインされていきます。
ザ・パークハウス ステージの街づくりは、住まう方にとって、どのような暮らしの満足感につながっていくのでしょうか。この記事では、ザ・パークハウス ステージ つつじヶ丘を題材とし、開発者に街づくりの考え方をインタビューしました。
一邸一邸の住まいの価値だけではなく、街としての価値が高まること。これは、ザ・パークハウス ステージの開発において、常に考えられていることです。暮らしやすい立地条件はもちろんのこと、周辺環境も考慮した上で、選ばれた土地。そこに、ずっと住み続けたい、“一生もの”と思っていただく街をどのように築いていくのか。開発担当の原さんに話を伺いました。
「ザ・パークハウスステージ つつじヶ丘は、駅北口からわずか5分。甲州街道を渡るとすぐに空が開け、そこから美しく整備された中仙川遊歩道沿いに物件があります。このエリアは、60年以上前から住宅地として開発・分譲され、厳しい制限が設けられた第一種低層住居専用地域の土地。利便性と静けさと豊かな緑、これらの条件がそろう、恵まれた住環境だといえます。」
この地を活かした街づくりには、どのような工夫があったのでしょうか。
「駅近ながら、開放感のある三方接道と緑豊かな周辺環境。この土地は、めったに出会えない立地だと感じました。初めに行う街区の区画割りでは、4LDKを確保しつつ庭も設けられるよう、土地面積を110~120m2台、建物は90m2以上になるよう計画しました。土地がやや北東傾斜だったため、各棟の日照条件をふまえ、南から陽が入るようにと地盤高さを考慮しています。そのため一部では、2mほど土地を高く上げています。
また、各住棟の駐車場をなるべく並べて設けることで、そこに陽だまり空間を作っています。オープンスペースとしてまとまった陽が差し込む場所になり、暮らす上での快適にもつながります。」
選びぬいた土地に、街区の区画割りを決める段階から、連なる一邸一邸の住み心地への影響を考え抜いて計画するという、暮らす方を想う一貫した姿勢が感じられます。
続いて、街区内の外構デザインを、街並み景観として造り上げていく上で、注力した点について伺ってみました。
「外構デザインでは、周囲との調和に対し、緩やかな境界性と上質な空気感を街全体に演出しています。歴史ある住宅地の入口に建つ存在として、顔となる高級感が感じられること。しかし、高級だからと、高い塀に囲まれたクローズな外構では、道行く人への圧迫感もあります。
クラシカルな意匠のウォール、アイアンや剣先フェンス、立体的な植栽などを重ねることで、セミクローズ外構とし、家並みの美しさが際立つ、ソフトな境界をつくりあげています。
植栽は、常緑樹(ソヨゴ・シラカシ)を中心に選定しました。従前の土地が緑豊かな生産緑地であり、神代植物公園にほど近く、つつじヶ丘という名前もあります。一年を通じて緑があり、足元には色とりどりの草花を配することで、四季の変化や華やかさも感じられるよう変化を持たせています。緑量もある樹種は、外から家の中への視線を遮る目隠しの役割もあります。」
外構計画における緩やかな境界は、暮らす人のプライバシーやセキュリティに配慮しながらも、遊歩道を歩く人々の視線をやさしく受け止め、街並みとして調和するための心配りだといえます。
建物の外観に対するこだわりとはどうだったのでしょうか。
「建物の外観は、重厚感と上質さを演出するために、ややダークな色調にしています。ただ、重たくなりすぎても圧迫感を与えるので、モールディングという凹凸と区切りを視覚化する建築意匠で量感をだし、ポイントで白色を使うことでメリハリをつけ、優美なバランスで仕上げています。街区としての存在感や統一感を持ちながらも、街と調和し、一邸一邸も個性を持つようにと考えています。」
「建物それぞれの表情を変えるために、異なる素材、色、形状の組み合わせを一邸一邸こだわりながらデザインしています。例えば、バルコニーはくもりガラスとアイアンがありますが、ガラスもアイアンも全体または一部のみと使い分けています。屋根の形や色にもさまざまな違いがあります。このように異なる外観もバランスを計算することによって、見上げたときの景観美につながるんです。」
「暮らす方によっては通りからの視線が気になるということも考え、安心して寛いでいただくために、一部の棟にはバットレス(控壁)を取り入れました。バットレスと植栽を組み合わせることで、目隠しの役割と外観的な意匠のアクセントを兼ね備えます。」
唯一無二の我が家という、住んでからの満足感のために、建物へも徹底したこだわりを大切にしているんですね。
街区という集合体だからこそ、一邸ごとに、隣接する住宅との関係や外観、外構計画もすべて計算された最適なプランニングがなされ、「個」と街の価値が両立します。街区全体の印象が高まることは、個々の資産価値の高まりへとつながるのではないでしょうか。
最後に、原さんが思う、ザ・パークハウス ステージ“らしさ”とは、どんなものかを伺いました。
「それは、自信を持ってよいものだといえる、徹底した細やかなものづくりだと思います。暮らす方が、住み始めた後に“不満”を感じることが少ないというのが理想の住まいなのではないでしょうか。例えば、玄関部分の階段が2-3段で低いものだとしても、お子様やご高齢の方の転倒に配慮し、手摺りをつける。暮らす方が気がつかないことまで考え抜くことが、私たちのものづくりだと思います。」
ザ・パークハウス ステージにご興味を持たれた方は、以下のホームページもぜひご覧ください。