ザ・パークハウス ストーリー利便性と安らぎを感じられる空間。駅前再開発の中にあるオアシス
2018年07月18日
新幹線を含め14もの路線が乗り入れるビッグターミナルJR「大宮」駅。特に近年発展が目覚ましい駅西口エリアは、百貨店や多くの商業施設が集まる利便性の高さが魅力です。約96,800m2の規模の土地区画整理事業(※)が進むこのエリアに「木の温かみ」を感じる分譲マンションが生まれました。立地の良さだけでなく、埼玉県産の木材を使用することで、住むことそのものが環境貢献につながるという付加価値を追求した「ザ・パークハウス 大宮」をご紹介します。
※大宮駅西口第四土地区画整理事業(平成36年3月末完了予定)
健全な森を育む、分譲マンションの誕生
大宮駅から徒歩5分。未来に向けての期待感が広がる再開発エリアに「ザ・パークハウス 大宮」は誕生しました。進化する街の中にオアシスのように快適な空間を創るため、建物の共用部に埼玉県産の木材を豊富に使用しています。
戸建て住宅以外に国産木材を積極的に使っている建物は、小学校などの公共建築物が多く、マンションではあまり普及していません。そこで国産木材を利用することで、住むことそのものが環境貢献につながり、高い付加価値を創り出すという、新たなチャレンジに取り組んだのが、このプロジェクト。
木造住宅のプロフェッショナルである三菱地所ホームにヒアリングし、埼玉県や木材会社、家具会社と意見を交えながら進めていきました。
使用する木材は埼玉県の「西川材」。森林の育成に適した埼玉県飯能地域の土壌と気候から、木目が詰み、強度が高く、色艶のよいスギやヒノキなどが生まれ、江戸時代から重用されてきました。この地元ブランド材をラウンジ/ホワイエ内の天井・壁面、本棚、エレベーターホールのパネルに使用し、木の優しさや温もりに包まれる快適な空間を創出しています。
また、住戸内の二重床下地合板にFSC®認証木材(FSC MIX CREDIT合板)を採用することで、分譲マンションでは初めてFSC部分プロジェクト認証を取得しました。
※2018年FSCプロジェクト認証(FSC®P001639)
FSC認証木材及び埼玉県産の木材を使用することにより、地球規模で取り組むべき森林の消失・違法伐採問題への対応として、三菱地所グループがこれまで継続的に取り組んできた「木材のトレーサビリティ(追跡可能性)の向上」と「国産木材利用の拡大」の二つを、分譲マンション事業にまで広げることができました。
一般的に「木を伐採してしまうのは環境に良くない」というイメージが持たれがちですが、実は森林の木は計画的に利用することにより、環境に貢献できるという側面があります。木は年数とともに二酸化炭素(CO2)の吸収能力が低下するため、成木を伐採し若木を育てることが、森を維持していくためには必要となってきます。また伐採した木には、吸収した二酸化炭素(CO2)が炭素(C)として長期間にわたり貯蔵されるため、森林資源を循環活用することで健全な森が創られ、地球温暖化防止に貢献することになるのです。
目で見て、手で触れられる。木を感じる共用スペース
「ザ・パークハウス 大宮」において、埼玉のブランド木材・西川材の良さを感じられる場所は共用部分にあります。
窓と平行に延びるルーバーデザインの飾り天井と、市松模様をデザインモチーフとした飾り壁がラウンジ内を彩ります。中に置かれた家具は、埼玉県産のケヤキを使った特注のもので、使い込むほどに風合いを増すチェアやテーブルが天然素材ならではの温もりを醸し出し、邸宅への愛着を深めてくれます。
ラウンジ奥にあるホワイエは、中央に向かって折り上げた飾り天井が目を引きます。照明を仕込んだ本棚と共に、こちらも西川材を使用。こだわりの設えが、住まいへの誇りとなり、年月が創り出す味わいとなってくるでしょう。
この分譲マンションに住む方が、目で見て手で触れられる箇所に西川材を使用することで、天然木の良さを実感してもらえるよう工夫が凝らされています。
スタイリッシュなデザインと贅沢な空間づくり
四方を道路に囲まれた敷地は、中低木の植栽で囲みました。敢えてセキュリティーラインを建物に寄せることで、敷地の持つ開放感を活かしています。
縦のラインを強調するグレーとブロンズのマリオン、バルコニーのガラスパネルが織りなす都会的な建物デザインや、大きく庇が張り出した車寄せなど、新しい街に呼応する洗練された美しさが印象的です。
建物の1階は全て共用スペースにし、住戸は2階以上に配置。さらにフロア毎にエレベーターを3戸ないし4戸に1基となる設計プランを採用したことで、大型ポーチや両面バルコニーの住戸ができ、プライバシー性を高めています。
三菱地所レジデンスの環境への取り組みである「エコアイズアクション」は、エコアイテムを取り入れるだけでなく、未来にむけてより高いレベルで環境に配慮した、経済的な暮らしの実現をめざすというもの。「ザ・パークハウス 大宮」においては、加工やメンテナンスが難しい木という材料をマンション内で積極的に採用することで、木のポテンシャルを引き出すことができました。天然のものだからこそ深まる味わい。再開発という日々進化する街にあって、自然に抱かれる安らぎを感じさせる住まいとなりました。
その他の写真
企画担当からのメッセージ
「ザ・パークハウス 大宮」は、「FSC®森林認証制度」、「さいたま県産木材認証制度」、そして「埼玉の木づかいCO2貯蔵量認証制度」の3つを活用したマンションです。通常、集合住宅の共用部にはにはあまり使われない木材を多用したということで、三菱地所ホーム(株)をはじめ、埼玉県や木材会社、家具会社といった様々な方たちと繋がりを持つことができました。 FSC部分プロジェクト認証を取得した木材を使用することは、地球規模で取り組むべき森林の消失や違法伐採問題への対応の一つです。国内外での木材取引きの規制強化の流れを踏まえて、分譲マンション事業で使用する木材のトレーサビリティ(追跡可能性)向上をめざすという観点から環境に配慮したマンションを計画できたと考えております。
-
FSC®森林認証制度
FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)は世界中の森林に対して、環境的に適切で、社会の便益を満たし、経済的に継続可能な管理を推進するための国際的な組織です。FSC®認証とは、その製品が環境・社会・経済の便益に適い、適切に管理された森林からの物であることを保証するものです。
-
さいたま県産木材認証制度
埼玉県内の森林から算出された木材であることを証明する制度です。埼玉県内で育成したスギ・ヒノキなどの丸太や、この丸太から加工される木材・木製品を「県産木材」として証明し、需要者に供給する制度です。
-
埼玉の木づかいCO2貯蔵量認証制度
埼玉県では県産木材を一定量使用した場合の環境貢献度を「見える化」する『埼玉の木づかいCO2貯蔵量認証制度』を創設しました。県が県産木材利用によるCO2貯蔵量を認証することで、社会全体でCO2削減に取り組む意識を高め、県産木材の利用を促進することを目的としています。