ザ・パークハウス ストーリーザ・パークハウス 武蔵野中町
2016年06月29日
「住みたい街ランキング」の常連として知られる武蔵野市※は、全体面積の約4分の1が緑地であるとのデータがあり、緑豊かな町という印象が
強い地域。一方で、JR中央線「三鷹」駅から「新宿」駅まで最短14分と都心へのアクセスにも優れ、都市的な魅力も兼ね備えています。
今回は、良好な住環境と利便性の高さを両立する武蔵野市に位置し、三鷹駅から徒歩7分、約5000m2の敷地に全129邸の物件として注目
を集めた、「ザ・パークハウス 武蔵野中町」をご紹介します。
「CLUB HOUSE」というコンセプトを体現するエントランス
選りすぐった白い御影石を使いながら、特徴的な列柱をリズミカルに挟み込み、素材とデザインの両面に配慮することで、派手さに頼らない華やかさを感じるファサードを目指しました。
「ザ・パークハウス 武蔵野中町」の計画地は、かつてはスイミングクラブやテニスクラブがあり、品のある社交場として地域の方々によく知られている場所でした。
今回の計画にあたっては、もともと存在した施設を参考にしつつ、計画地のポテンシャルを最大限に表現できるよう「CLUB HOUSE」というコンセプトを掲げました。地元の人々の多くが知っているこの場所に、単純な住まいという枠を超えた、格式高い社交場のようなマンションを作り上げたいと考えたのです。
まずこだわったのは、建物の顔となるエントランスです。
エントランスはあえて住居棟とは別の独立した建物としており、約36mという伸びやかな間口が印象的です。上品な雰囲気を醸成するために、白系の御影石を厳選するなど、造形だけでなく素材へのこだわりにも注力しました。
エントランス棟は、この物件に住まう人々しか立ち入ることができない、迎賓館の入口であり、「CLUB HOUSE」というコンセプトの象徴的な存在です。
この物件にふさわしいプライバシーと快適な居住空間
この規模のマンションでは、1~2基のエレベーターを全員で利用する建物が一般的です。 「ザ・パークハウス 武蔵野中町」では、高い居住性を確保すべく、住居エリアだけで4基のエレベーターを設置し、居住者のプライバシーを重視したつくりとなっています。
高い居住性は部屋の中まで行き届いており、豊富なプランバリエーション、ウォークインクローゼットやシューズインクローゼットといった大型収納の充実、両面バルコニーなど快適さを追求しています。
住戸の外観は緑の印象が強い武蔵野という立地を考慮して、アースカラーを中心とした、白系と茶系のタイルの組み合わせによるナチュラルな構成としました。加えて、建物に繊細な表情を与えるために、タイル表面のテクスチャーを吟味し、ナチュラルでありながらモダンな印象に仕上げました。
この地でこそ実現する“王道”のマンションづくり
「CLUB HOUSE」というコンセプトは、雑多で大衆的な賑やかさのある場所ではなく、選ばれた人だけが落ち着きやインテリジェンスを享受する社交場をイメージしています。
建物中央部に位置するライブラリーは、エントランスファサードとともにこのコンセプトを体現しています。洋書や図鑑など知的好奇心を満たせる書籍や、武蔵野市という場所柄を意識したスタジオジブリや高尾山関連のものを揃え、隣接する二層吹き抜けの開放的なラウンジとともに、コンセプトを体現する格式高い空間構成としました。
緑豊かな武蔵野の地にふさわしい建物とするため、既存樹の移植やシンボルツリーの配置などのランドスケープ、アースカラー中心の建物デザインとの調和にも気を配りました。建設前からこの土地を見守り続けてきたケヤキとクスノキは、それぞれプロムナードガーデンと提供公園に根を生やす場所を移しました。グランドエントランス側の道は美しい桜並木で彩られ、新たに設けた枝垂れ桜とともに、連続した街路空間を作り上げています。
周辺環境との融和や高い居住快適性、格式と気品を感じる共用部づくりにより、凛とした存在感を放つ建物が完成しました。居住者の目線を大切に考え、設計や素材を熟慮し、ランドスケープにもこだわりを見せる、「ザ・パークハウス 武蔵野中町」はまさにマンションづくりの“王道”を追求したプロジェクトとなりました。
その他の写真
企画担当からのメッセージ
「ザ・パークハウス 武蔵野中町」は、注目度の高い武蔵野市の中で駅からもほどよい距離という好立地に計画されました。付け加えれば、地域の方なら誰もが記憶している場所であり、敷地の形状も良好です。
この計画を進めるにあたって、これだけ恵まれた場所にふさわしい住まいを建てることに高いハードルを感じました。
しかし、素材選びや高い居住性を実現するために、日々計画をブラッシュアップし丁寧なものづくりを心がけた結果、日々の喧噪を忘れられるような落ち着いた住まいを作り上げることができたと自負しています。
建物が完成してから数カ月後、少し時間を置いて久しぶりに「ザ・パークハウス 武蔵野中町」を訪ねると、人が住んでいる生活感がありながらも、優しくも凛とした表情・重厚感のある佇まいを感じました。