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#04 庭で過ごす(できたらいいのに管理編)
みなさんのマンションに、庭はありますか。もしそこで住人が集まってお茶を飲んだり食事を楽しむことができたら…と考えたことはありませんか。
下の絵はフランスのLa fete de voison (住人祭)と呼ばれるもの。5月の最終日曜日に住人が集まって、食事をしたり、お酒をのんだり、おしゃべりをしたりという、国をあげてのお祭りです。
このお祭りは1999年、フランスに熱波が訪れたために老人の孤独死があいつぎ、それを見た若者が、せめて隣に誰が住んでいるのかを知ろうと始めたもの。お祭りには細かなルールはなく、ただひとつ、マンション内の住人みんなに声をかけること。普段すれ違っている人でもこの日はお互いに会話をして、名前を覚えて、楽しく過ごす。ひとたびこうした機会があれば、困ったことがあったらお互いに声をかけあうことだってできるはずですよね。今ではフランスの国民600万人以上が参加するお祭りになったのだとか。そしてフランスだけでなく、世界中にこの運動が広がっています。
さて、庭のことをもう一度考えてみましょう。もし人が集まるならば、そこには水栓や流し、できれば火を使えるところがあれば便利でしょう。さらにピザ釡やパン焼き、バーベキュー道具などがあればなお楽しいですね。植栽などの緑やちょっとした畑などがあってもいいかもしれません。みんなで育てた食物を季節ごとに食べたりするのはいいものです。
お正月なら餅つきをしたり、みんなで季節の和菓子をいただいたり、夏には七夕祭りをしたり…。さらに秋には収穫祭、そして冬に向かって冬至祭といった行事や節句を楽しむのもいいでしょう。もともとお祭りや節句には、人々が集って元気な姿を確認し合うということもあったそうです。お互いの健康を祝して、そして元気であることに感謝してまた次の季節を過ごしていく。集まることによってそのコミュニティーはゆるやかな結束ができるに違いありません。そこではヒエラルキーのない、フラットな関係をつくることが大切です。仕事上の肩書きも忘れて、ただ一人の住民としてお互いを知っていくことが大切なのです。
いかがでしょうか。庭で過ごす時間、庭で人と集うこと…。みなさんのマンションでも実現できればいいと思いませんか。マンションの管理細則には飲食禁止と書かれているところもありますが、そうした規則はできる限り見直して、日常でももっと庭を使えるようにするといいと思います。もちろんお祭りだけでなく、気のあう住人同士がたまに食事をしたり、子どもをつれてお茶を飲んだり、ちょっとしたピクニック気分で過ごすのもいいですね。
みんなで使える場所をもっと楽しくする。それは住んでいる人自身がもっと積極的に住人と関わることから始まるのかもしれません。ぜひみなさまのご意見をいただければと思います。
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