M29 キッチンのかたちと大きさについて

キッチンはこの50年工業製品としての完成度を求めて「一般解」を追求してきました。その結果、幅が2250mm〜2400mmで、扉付きの収納が作業台の下と上部吊戸棚に設置されている対面型キッチンが主流になり、どの家にも同じようなキッチンが入ることになりました。

 

下のアンケート結果をごらんください。現在お使いのキッチンよりももっと大きい方がいいという方が多くいます。もちろん中には小さい方がいいという人もいますが、40代を超えると暮らし方へのこだわりが以前よりはっきりしてくるのかもしれません。

 

 

アンケート結果
質問14.現在お使いのキッチンはどのぐらいの大きさですか

アンケートグラフ

質問15.現在お使いのキッチンの大きさは十分だと思いますか

「キッチンと料理の仕方について」のアンケート
実施期間:2015年6月3日〜2015年6月22日

 

 

そこで、まずは少し小さめのキッチンをベースに置いて、そこへ必要な大きさを足してみる事を考えてみました。ベースを2150mmにして、600mmまたは900mmの作業台やコンロをもう一つ、または収納などを足すことができます。
ただし、そうなるとキッチンの配置も考えた方が良さそうです。リフォームの要望で一番多いのもキッチンですから、キッチンが簡単に改修できるように初めから考えておくのもよいでしょう。

 

間取り図

現在主流の対面型キッチンはエクステンションできるスペースが限られて、意外と可変性がなさそうです。

 

間取り図

この案はキッチンに作業台をひとつ付け足し、ダイニングと一体になるよう、部屋の中央にキッチンを持ってきました。また、壁側には食品庫を設置し収納も確保しています。

 

間取り図

 

この案ではキッチンを壁付にし、横に調理スペースと収納をエクステンションしています。

 

いかがでしょう。本来キッチンの形や配置は、流行に惑わされることなく自分の暮らし方に合わせてよく検討してみる必要があるのかもしれません。
是非皆さんのご意見をお聞かせください。