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A002 「マンションのセキュリティと食配サービスについて」のアンケート報告
実施期間 平成24年4月18日〜5月2日
回答者数 415人
2012年4月18日〜 5月2日の期間に実施した「マンションのセキュリティと食配サービスについて」のアンケートには、415人の方からご回答をいただきました。
回答者の年齢層はやや高く、40代の方を中心に幅広い方々からご回答をいただきました。男性からの回答も53%と、多くのご意見をいただきました。
このアンケートではマンションのセキュリティについての関心や要望についてお聞きしつつ、新聞配達や宅配便の配達の現状、食配サービスの利用などを伺ってみました。このレポートでは「配達場所とセキュリティ」を中心に考察をしてみたいと思います。
集計にあたっては、マンションを所有されている方を抽出させていただきましたが、その他のお住まいの方のご意見についても、今後の参考にさせていただきます。
1)マンションのセキュリティについて
2)新聞配達について
3)宅配便の配達について
4)食配サービスの配達について
5)不在時の配達場所について
6)不在時の業者の出入りについて
7)まとめ
お住まいのマンションのセキュリティについてお聞きしたところ、オートロックが70%、ダブルオートロックが20%と、合わせて90%の方がオートロックのマンションにお住まいであることが分かりました。
またフリーコメントでは、多くの方から「セキュリティは不十分に感じている」というご意見をいただきました。24時間有人管理をはじめ、モニター付きインターホンや共有部の防犯カメラなど、マンションのセキュリティ設備がどんなに充実しても、依然として、業者名を名乗れば不審者がエントランス内に入ってしまう可能性についての不安があることが伺えます。
●十分でないものが多い(女性/60歳以上/既婚/子どもあり)
●どれも機能していない(女性/40代/未婚)
●十分機能しているものはない(男性/60歳以上/既婚/子どもあり)
●十分なものはない(女性/40代/既婚/子どもあり)
●防犯カメラあり、管理人はいるが、ほとんど機能していない(女性/30代/既婚/子どもあり)
新聞配達の場所についてお聞きしたところ、一番多かった回答は1F集合ポストで61%でした。玄関前まで配達してくれるのは23%と、意外にも少ないことが分かりました。これは、マンションの管理組合の取り決めで、新聞配達の業者がマンションのエントランス内には入れないようにしている場合が多いということなのでしょう。
次に、新聞配達をどこにされたいかをお聞きしたところ、1F集合ポストが42%、玄関前が46%と、玄関前まで新聞を配達して欲しい人が1F集合ポストよりもやや多い結果となりました。
宅配便の配達について、宅配ボックスはあるかとお聞きしたところ、あると答えた方は79%、ないと答えた方は11%でした。多くの方が、不在時には宅配ボックスから荷物を取り出していることが想像できます。
また、自宅の玄関前に欲しいものをお聞きしてみたところ、トランクルームが47%、宅配ボックスが25%、新聞受けが23%、郵便受けが11%と、新聞や郵便よりも宅配便などの荷物を玄関前まで運んでほしいと考えていることが分かりました。
まず食配サービスを利用しているかをお聞きしたところ、利用していると答えた方は24%でした。
食配サービスの利用頻度としては、週1回が24%、不定期が7%と、毎週決まった曜日に配達される場合が約半数であることに加え、それ以外にも食材を宅配サービスで届けてもらう方も多いことに気づきます。
食配サービスの利用動機については、荷物が重たいからと答えた方が25%、安全な食材を食べたいと答えた方が19%と、食材の安全性の理由も高いことが分かります。
さらに、食配サービスを利用していて困っている点についてお聞きしてみたところ、家にいなければいけないと答えた方が16%でした。食材は宅配ボックスには入れることができませんから、週1回など決まった曜日の配達であっても、その日のその時間帯に常に家にいなければいけないことに不満があるということが分かります。
不在時の配達について、以下についての共感度を聞いてみました。
case01 玄関前に宅配ボックスがあったら便利だと思うか?
case02 荷物の一時置きができて、返却するダンボールなども置けるスペースがあったら便利だと思うか?
case03 冷蔵・冷凍機能付きの宅配ボックスがあったら便利だと思うか?
この3つの中では、case03の冷蔵・冷凍機能付きの宅配ボックスがあったら便利だと思う、と答えた方が72%と一番多く、段ボールなど持ちにくく重たい荷物であると分かってはいても、冷蔵・冷凍機能付きであれば宅配ボックスに入れておいて欲しいと思っている方が多いことが分かります。
まず不在時に利用しているサービスを聞いてみたところ、食配サービスが14%、家事代行サービスが2%、ベビーシッターが2%という回答をいただきました。
次に、サービスを利用する際に鍵をどうしているのかをお聞きしたところ、業者の担当者に預けている方が2%、管理人に預けている方が2%と、鍵を業者や管理人に預けるケースは少ないことが分かりました。
さらに、新聞配達や宅配業者に、マンションのエントランスまで入れる鍵を渡したら便利か?という質問には、思う、ややそう思うと答えた方は29%、どちらでもないと答えた方は11%、やや思わない、思わないと答えた方は61%でした。
業者の方に鍵を渡したくないと答えた方が半数以上ではあるものの、約3割の方が業者の方には鍵を渡してもいいと考えているようです。例えば食配サービスの利用であれば、不在時でも玄関前まで運んでほしいということなのかもしれません。ただし、この内容は「冷蔵・冷凍機能付きの宅配ボックスがあったら便利だと思う」ということとは矛盾がありそうです。玄関前まで運んでほしいけれど、帰りが遅くなるので冷蔵・冷凍機能付きの方が安心、と考えているとも読み取れます。
今回の考察では、マンションのセキュリティについては、一見行き届いているかのようなセキュリティでも、システムには限界があり、不審者の出入りに不安があることが分かりました。
また、不在時の配達については、業者に鍵を渡して玄関前まで運んでほしいと思いつつも、食配サービスなど食材については冷蔵・冷凍機能付きの宅配ボックスがあることが理想のようです。もちろん、鍵を渡すことはセキュリティ面で不安が残るでしょうから、鍵を渡す際の具体的なルールづけがポイントになりそうです。
上述のセキュリティについては、言い返せばマンション内の顔見知りを増やすことがひとつの解決策ではないかと考えました。
例えば
・普段のおつきあい、マンション内のイベントなどを通したコミュニティ
・マンションのコンシェルジュや代行サービスのような管理が必要になってくるのでしょう。このあたりは、あらためて考えてみたいと思います。