M01 第一弾 キッチンプロジェクト始まります

スマイラボではマンションのものづくりをみなさんと一緒に考えることを始めます。キッチンやトイレ、収納、床材や壁の材料、照明などこうだったらいいのにということはたくさんあるでしょう。その答えは一つではないかもしれません。多くの人に参加してもらいながら、その答えを探していきたいと思います。

まず、第一弾としてキッチンについて考えてみます。三菱地所レジデンスでは、毎年、キッチンなどの住宅設備類の改良・改善を行いながら標準品を決めています。今回みなさんと一緒に考えるキッチンは2013年度の新商品として提供していきたいと思います。

 

我々のものづくりの基本コンセプトは3つです。
(1) 家事を楽しくする工夫
(2) 家事のストレスをなくす工夫
(3) 環境面への配慮、低エネルギーや節水
という考え方で進めてきました。

 

今回のプロジェクトを行うにあたって、以前(2012年7月)に行なったアンケートからいくつかの仮説を導き出しました。
(1) キッチン前の立ち上がりカウンターはあったほうがいい
(2) シンクの大きさより、作業台が広い方がいい
(3) キッチン上の吊り戸棚はないほうが開放感がある
の3点です。

 

仮説1 キッチン前の立ち上がりカウンターはあったほうがいい

〜キッチン前の立ち上がりのカウンターの有無と高さ

キッチン前のカウンターが少し高くなっていると盛りつけたお皿を置いたり、ちょっとしたものを置くのに便利です。また高くなったカウンターの下をくりぬいて、調味料などの置き場にするというのもいいかもしれません。中にはキッチンカウンターの上には何もものを置きたくないという人もいるでしょう。そうしたことも考えて、キッチンの上段にものを置けるカウンターを浮かしてつける案も考えてみました。

 

キッチン前の立ち上がりカウンターはあったほうがいい

 

 

仮説2 シンクの大きさより、作業台が広いほうがいい
〜シンクの大きさと作業台の広さや位置

現状のキッチンは食洗機を実装しています。そこでシンクの広さより、作業台の面積を確保したほうが使いやすいのではないかと考えてみました。以前に行ったアンケートでは料理の下ごしらえや、盛りつけなど、作業するスペースが少ないという声が多く聞かれました。またちょっとしたものを置くのにもシンクの横に置くのですが、シンクと立ち上がりの壁の間にそうしたスペースを広めにとったほうがいいのか、ないほうがいいのかも検討していきたいと思います。

 

シンクの大きさより、作業台が広いほうがいい

 

 

仮説3 キッチン上の吊り戸棚はないほうが開放感がある
〜キッチン上の吊り戸棚と収納のつくりかた

キッチン上の吊り戸棚はないほうが広く感じるのではないか。
吊り戸棚がないとキッチンの開放感はあがります。ダイニング空間との一体感も増しますし、料理をしながら家族とのコミュニケーションも増えそうです。とはいえ、ものをしまう場所は確保したいと言う方も多いはず。減った分の収納をどこで確保するのかという課題は残ります。他の場所にしまうという選択肢もあるでしょうが、今回はまず残った収納スペースでいかに合理的に収納できるかという事を考えてみました。

 

キッチン上の吊り戸棚はないほうが開放感がある

 

 

こうした3つの大きな課題を皆さんと一緒に考えていくために、アンケート(2012年12月予定)を実施したいと考えています。

今後はコラムを配信しながら、一つ一つのテーマを掘り下げてみたいと思います。ぜひ多くの方のご意見を伺えればと思います。