#27 コミュニティ運営について

前回のコラムでは、マンションの管理について、面倒な事は専門家に任せて、コミュニティに関わるイベントやワークショップ、または管理面でもみんなでできるような清掃や植栽の整備などをもっと積極的に行ったらどうかということを書きました。

今回は、コミュニティ運営に関わるような事も専門家に入ってもらってはどうかということを考えてみたいと思います。確かにイベントなど自分たちで行えればとも思いますが、自分たちだけでは少し不安という方も多いでしょう。少なくとも、始めの数年はコミュニティ運営のプロの人に入ってもらう事で魅力的な内容になり、住民にも定着したイベントとなるでしょう。前回は管理面について専門家が入る事で、今よりもっと安くなるかもしれないと書きましたが、今回の提案では、管理面では少し高くなる事もあるかもしれません。しかしそれでも良好なコミュニティ運営が行われ、心地よい住まいの環境が実現できるならと思います。また、定着した後は住民の方達がノウハウなどを継承することにつながっていくでしょう。

 

最近では、コミュニティ運営の専門家は色々な人達が現れています。イベントのサポートだけでなく、地域のキーマンを探してカルチャースクールを開催したり、またはカフェの運営に住人が参加したり、安く食事ができるようなコミュニティダイニングを運営したり、子育て支援や高齢者の介護など、管理費が高くなっても暮らし全体の支出が抑えられるようなことが実現できるかもしれません。なかには、工作の得意な人、植栽に詳しい人、音楽が好きな人、料理が得意な人、いろいろな得意分野がある専門家がいます。そうすれば、マンション内でのリサイクルが盛んになったり、音楽イベントで住人同士がより親しくなったり、植物の育て方を教わったりしながら、マンション全体で、共同でできる作業を負担なく、楽しくすることが可能になるかもしれないのです。

 

コミュニティ運営についても専門家の人にサポートしてもらうという考え方。みなさんのご意見をお寄せください。