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A044「玄関収納の使い方・バルコニーでの過ごし方について」のアンケート報告
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M28 食器棚について 〜入居者アンケートと訪問調査の中から
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RT015「夫婦二人暮らしのくつろぎ空間」(Plan 17)
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J006 リノベーションで自由度のあるクローゼットを作りました
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#35 大人になった子供と暮らす
今回は子供が大人になっても家で両親と同居するということについて考えてみようと思います。近年、結婚しない若者、離婚する若者が増えています。仕事をすれば、家から出て一人暮らしを始めたい、早く独立したい、そう思ったものです。しかし、最近では、年齢が高くなっても、実家で暮らす大人が増えています。たとえ一度は独立しても、なにかのきっかけで家に戻るということもあるでしょう。経済的にも、また家事などの手間も考えると親のもとで暮らすというのは楽なのかもしれません。とはいえ、親の方からしてみると一緒に住めば安心とも思うものの、生活の時間帯も違う子供に自分の時間を邪魔されるのも迷惑です。
そこで今回はマンションの間取りで両親が50代から60代、健康でまだまだ活躍されているご夫婦、子供は30代前後で一人という家族を想定してみました。決して広くないマンションの大きさですが、それぞれの動線を考慮して、プライバシーを確保する事、共有のスペースをうまく工夫して時間帯が違ってもお互いの生活を邪魔しないように考えてみました。下の絵をご覧ください。
共用廊下(玄関)側に子供の寝室をつくりもう一方のスペースにミニキッチンとワークスペースを備えています。食事をしたり、ちょっとしたくつろぎの空間もつくり、お茶を飲んだりテレビを見たり、音楽を聴いたり、時間を気にせず過ごせるような空間をつくってみました。子供の友達が来た時もここを使うといいでしょう。夜は子供が使いますが、昼間はご両親が使います。年代的にも時間の余裕がうまれつつあるでしょう。趣味の部屋にしたり、本を読んだり、近隣の人のコミュニケーションの場として使えるように考えました。玄関側は通常壁になっていますが、ここでは開放的なガラスにして、外からも中からもお互いの気配が感じられるようにしています。近くの人が通りかかってちょっと寄っていくというようなスペースになるといいと考えました。
ご両親の寝室は南側に面しています。お風呂などの水回りと両親の寝室の間にはクローゼットを配置して、子供が夜遅くシャワーなどをあびても音が気にならないように考えました。大きなダイニングテーブルとキッチンを備え、休みの日などは家族で一緒に食事を楽しむことができるといいでしょう。
いかがでしょうか。大人になった子供と一緒に住む事、みなさんのご意見をお寄せください。