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#44 田舎暮らしについて 〜お金を使わない暮らし、田舎と都市の2つの場所で暮らす
以前のアンケートで田舎に行って仕事をしてみたいですかという質問で、「したい」と答えた方は23.4%もいました。さらに実際にしたことがあるという人が16.4%でした。年齢別に見ると40代の人が高く、そのことを「夢見る40代」というコラムで書いてみました。
田舎で暮らすという言葉には、今までの経済優先の社会に対して、どこか忘れてしまったかつての共同体へのあこがれもあるかもしれません。今までの価値観での暮らしとは違った生き方を探しはじめているのかもしれません。自然とのつながり、エネルギーや資源の限界という地球規模での課題への解決、消費社会からの脱却、自給自足というような社会の仕組みへの興味といったような意識の変化かも知れません。戦後の急速な経済の発達の中で、成し遂げた豊かさが、どうも本当に豊かだと感じなくなってきたと言う声も多くなったような気もします。「お金を稼ぐ事よりお金を使わないで暮らす」というようなことも言います。食の自給、エネルギーの自給、経済の自立という今抱えている不安を取り除き、なるべく自然の仕組みに従って、持続可能な暮らしをしていきたいと言うのです。
しかし、実際に、そうした暮らしの実現は簡単にはいきません。本人がよくても家族や子供もとなるとなかなか難しいものです。また一度そうした生活を試みても社会全体からすると、課題も沢山あります。子供の教育もあるし、そう簡単に自給できるわけでもないのです。そもそも畑仕事だって重労働です。
こうした矛盾を抱えながら暮らしていくのが今の時代感だとも言えます。しかし、それを少しでも無理なく理想に近づけるにはどうしたらいいのでしょうか。そこで今回は、都市と田舎の2つの場所の暮らしを同時に行うという提案です。都市では今までの価値観での仕事、田舎では半自給の暮らしです。都市の暮らしは小さな家でもいいかもしれません。一方田舎の家は土地も安いし、広い家をつくるのも夢ではありません。週末だけ田舎暮らしというのもありますが、そうすると今の暮らしとあまりかわらないかもしれません。
できれば、田舎暮らしの方を多くしていく事を考えてみてはどうでしょうか。始めは土日の2日間、そのうち週3日、4日と伸ばして、最終的には都市で暮らす時間を週3日ぐらいにしてみるのです。そうすることで都市での暮らし方も変化してくるでしょう。いきなりだと大変でも時間をかけて徐々に周りの人たちとの関係もつくっていきます。大事な事は、日常の暮らしを田舎でも営む事です。そしてその地域での役割を見つけだしていくことで、少し大変でも地域の一員となることが出来るのです。
こうして徐々に行うことで、ある程度の収入も保ちながら暮らしていく事ができそうです。収入が少し減っても、田舎暮らしには支出をしない暮らしがありますからかえって豊かに感じるかも知れません。住むところも、食べる物も、その気になればほとんど費用はかかりません。
単に自然に親しもうと田舎暮らしを始める人もいますが、それだけでは、すぐに行くのがおっくうになってしまうものです。田舎に週4日という意味は、暮らしのウェイトを変えてみるという事です。ゼロか100という選択ではなくてバランスを変えてみるということで無理をしないで今までとは違う未来の生き方を探していくことができるように思います。
都心には小さな家をもち、暮らしのウェイトを田舎にシフトしてみるという事、2つの場所で暮らす事、みなさんの声をお寄せください。