M11 収納は家全体で考える

収納についてのアンケートで見えてきたのは収納を各場所ごとに考えるのは限界があるのではないか、という事でした。
みなさんが収納で困っている場所のトップ3は寝室のクローゼット、玄関収納、リビング収納です。服が多すぎる、靴が多すぎる、リビングが散らかりやすいなど状況は想像がつきます。しかし、それぞれの収納場所をただ大きくするだけで解決するわけではありません。人によって持っているものも、その量も違うものです。

 

質問.5 現在お使いの収納に不満はありますか?また、あるとしたら不満がある収納はどこですか?

 

下のグラフは収納に関する不満ですが、収納量が足りない、適切な場所にない、そして奥行きが深すぎるなどがあげられています。

 

質問.6 不満があるとお答えした方にお聞きします。理由をひとつだけお選びください。

 

 

さらに置き場所で困っているものでは、大きなもの、長いもの、外で使うものなどがあります。普段使う物でなければ、どこかに収納できれば解決するのでしょうが、家のどこにもそうした場所がないという課題がありそうです。
また欲しい場所にないということに関しては、防災グッズはわかりやすい例です。主寝室のクローゼット・押入れ・廊下収納に置いているケースもある様ですが、適切な場所とはいえないでしょう。

 

質問.16 釣竿やスキー板、ゴルフバックなどのレジャー用品はどこにしまっていますか?

 

質問.18 防災グッズはどこにしまっていますか?

 

質問.11 玄関に置いておきたいものは何ですか?

 

収納の量や考え方は人によって様々です。そこで、収納をそれぞれの場所で単体で考えるのでなく組み合わせとしていくつか考えたほうがよいかもしれません。たとえば玄関収納が小さくてもどこかに大きな納戸があれば普段使いのものと季節で入れ替える物を分けておくとか、キッチンに続くパントリーがある事で、使わないお皿などをしまっている廊下の収納は小さくてすむなどというように、入り切らずにはみ出したものを吸収する場所を考えるべきなのでしょう。

 

また収納の形状を考える時、奥行きの深いものだけでなく、浅い収納もあるといいでしょう。奥に入ってしまい2度とものが出せないという収納では意味がありません。収納はしまいやすい事や、見えないように隠す事も大事ですが、一方で見やすく使いやすいという事も大事なのです。廊下やリビングなどの共用収納は、どこに何があるか見やすくすぐに取り出せるようになっているといいかもしれません。

 

いかがでしょう。収納は各場所ごとではなく家全体のバランスで考えること、収納の形状は浅型を取り入れるという事について、みなさんのご意見を是非お聞かせください。