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M12 玄関収納について考える
前回はアンケート結果について「収納は家全体で考える」というコラムを書きました。アンケートから読み込んだのは人それぞれ持っている量も、種類も違うということ。そうであれば、どこかにしまえるように、家全体で収納量を考えて、どこかに確保できればいいということを書きました。
前回のアンケートから、量の問題はもちろんですが、欲しい場所にないという意見もありました。また不満の多いのは寝室と玄関収納でしたが、特に改善の効果がありそうな玄関収納から取り組んでみたいと考えています。玄関収納は一般的に収納量が不足しがちです。必要な物がきちんと置かれることで、他の収納にゆとりが出るかも知れません。たとえば寝室の収納に置かれているものの中で、防災グッズや、スポーツ用品など玄関収納に置かれた方が良いものもあるようです。
また収納を考える上では玄関そのものありかたも考える必要があるかもしれません。昔から日本の玄関は、外と内の結界のようなもの、土間に水を撒いて、人を迎えたり、人を見送ったりというとても大事な場所です。靴を脱いで暮らすという日本人独特の暮らし方にも影響しているでしょう。靴を脱ぐ事で、清潔な家を保つ事が出来ますし、日本が世界に誇れる清潔さもこうした習慣によって生まれているのではないかと思いますが、その意味でも玄関は日本人にとって重要な場所です。しかしマンションの場合、玄関は大きさが限られています。その限られた空間の中で、ベビーカーやレジャー用品、コートや帽子、傘や靴のメンテナンス用品など、靴以外にもたくさんの物を格納しなければなりません。大きさ、形、種類そうした様々なものが置かれるのが現代の玄関です。
そうしたことをふまえて、今回の開発にあたっては、次のようなことを皆さんと一緒に考えてみようと思います。
- 小さな椅子をおいてみること。ブーツなどを履く時、また、かがむ姿勢の辛い方が靴を履く時、そして靴の手入れの時、椅子があると助かります。またその椅子が収納を兼ねるというのもあるかもしれません。
- 大きな姿見があること。靴を履いて全体の身だしなみを玄関で確認し、気持ちよく出発できます。
- 玄関収納にオープン棚を設けること。ちょっとした小物を飾って人を迎えたり、また鍵など使用頻度の高いものの一時置き場として便利です。
- スポーツ用品やゴルフバッグ、ベビーカーなど大きなものが収納できること。もちろん使わない人の事も考えて、その部分には可動棚を設け、靴の収納を充実できるようになっているといいかもしれません。
- 災害用のグッズが置けること。玄関に防災グッズが備えてあると、避難が必要な時にもすぐに取り出せ、安心かもしれません。
まだまだたくさんの課題があるでしょう。単に収納場所としてだけでなく、どう気持ちよく過ごせるのかについても考える必要があります。ご近所の方との簡単なコミュニケーションの場所や、お客さまをお迎えする場所になることもあるでしょう。
いかがでしょうか、収納の商品開発について、「玄関収納」をテーマとすること。
ぜひみなさんのご意見をお寄せください。