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『暮らしのキョリ』
<審査員賞『暮しの手帖』選>
田代 晶子 様
(拡大版はこちら)
<シナリオ>
ゆっくりする場所。
ぼーっとする場所。
休む場所。
考え事をする場所。
そんな人たちが集う場所。
忙しい都会での暮らしに必要な場所。
しゃべってもいい、
でもしゃべらなくてもいい。
そのくらいのキョリ。
そこには音楽があってもいい。ラジオでも。
そして色んな匂い。
料理の匂い。
シャンプーの匂い。
洗たくの匂い。
絵の具の匂い。
これってきっと、家の近く。
この、都会に必要なこの場所は、
人々が暮らす、
家のすぐそばにある。
この場所には、一人一人が自由でいられる要素しかない。椅子やソファがいくつか、小さなテーブルがいくつかと大きなテーブルが一つ。周りには植物がいっぱい。あと、そこを使う人が自分の使いたい物を置いている。いらなくなった冷蔵庫、家具、ポット、スピーカー。みんなが使っていいんだ。
ここは外なのだろうか、中だろうか。でも晴れの日も、雨の日も使いたい。そして二十四時間。
早起きした朝は、そこに朝食をもって行って食べてもいい。コーヒーを飲みながら本を読むのもオッケー。
深夜に作業が残っている時も、パソコンを持ってそこへ。WiFiも飛んでいる。夜型の人たちは、自然とそこでコミュニティが生まれる。
こんな場所があったらいいのに。
そして大事なことは、
いつもそこから空が見えるということ。
<審査員コメント>
『暮しの手帖』編集長 松浦弥太郎氏 講評
こちらは個人的に僕が点を入れさせていただきました。僕もそうなんですが、仕事をしているとみんなそれぞれに忙しいんですよね。仕事だけでなくプライベートのこともとても忙しい。で、ふと思うのは、「一人になりたい」っていうことです。とくに東京に暮らしていると、なかなかひとりになる場所がないんです。仕事場にはいつも人がいるし、家に帰っても誰かがいる。家で一人になれる時間なんて、みんなが寝入ったときくらい。それもほんのわずかですよね。だから、こういう集合住宅の共有スペースに誰もが一人になれる場所というものがあることは、嬉しいなと個人的に思いました。そこでコミュニケーションがあるかどうかわからないんですけど、その場所に行くことで、“一人になりたいと思う人が自分以外にもいるんだ”という気持ちを共有できることがとてもいい。「いつも一人になりたいと思っている自分でもいいんだ」という安心感を持てることが、ちょっと嬉しい気がします。ありそうでない、一人になれる場所。それをみんなが大切にするという田代さんのアイデアを高く評価しました。いつも空があるという表現もよかったです。おめでとうございます。
→受賞者コメント
自分が普段考えていることをシナリオとパネルにしたので、それを評価してもらえたことがすごくうれしいです。あと、松浦さんの本をすごく読んでいたので、ちょっと夢みたいです。