-
#118 これからのリノベーションについて vol.2 ~キッチンと洗面化粧台を一緒にしちゃいました!
update:2022/03/22
-
#117 これからのリノベーションについて vol.1 ~クローゼットの使い方を考える
update:2021/09/02
-
A044「玄関収納の使い方・バルコニーでの過ごし方について」のアンケート報告
update:2023/04/03
-
update:2023/03/31
-
update:2016/03/02
-
M28 食器棚について 〜入居者アンケートと訪問調査の中から
update:2015/12/24
-
update:2019/02/06
-
RT015「夫婦二人暮らしのくつろぎ空間」(Plan 17)
update:2018/10/23
-
J006 リノベーションで自由度のあるクローゼットを作りました
update:2022/01/26
-
update:2016/04/27

『家の顔~E-Gallery』
<審査員賞 メックecoライフ選>
落合 俊太 様
(拡大版はこちら)
<シナリオ>
明「これって… K 選手のサイン入りサッカーボールじゃん! 」
明( あきら) は、サッカーが大好きな小学校3 年生の男の子。将来の夢はプロサッカー選手。サッカー選手の中でもH 選手が1 番好きだった。そんなK 選手のボールをガラスの向こう側に置いてあるのを見つけ目を輝かせてガラスに張り付いていた。すると、
雄星「だれ? 」
そこには、見たことのない同い年くらいの男の子が立っていた。ここは、明の住んでいるマンションの共用廊下だった。
明「おれは、このマンションに住んでるあきらだ! もしかして、ここってお前ん家か? 」
雄星「うん、僕は雄星( ゆうせい)。昨日引っ越してきたんだ。」
明は目を丸くして質問した。
明「じゃあ、このボール雄星のか? 」
雄星「うん、僕のだよ。ガラスで玄関が見えちゃうし、ここって変なマンションだよね… 」
明「このガラスの部屋は、自分の家の顔を作る場所なんだぜ! 」
雄星「顔? 」
明は思いついたように言った。
明「じゃあ、うち当ててみろよ! 」
雄星「え? わかんないよ! たくさんあるし! 」
雄星はとりあえず一つ一つの家を見ていくことにした。すると、先ほどあきらが言っていた” 顔” が何なのかわかってきた。
隣の家の顔にはカッコイイ自転車が壁にかかっていたり、本棚に難しそうな本がずらっと並んでいたり、サッカーのシューズやボールがおいてあったり. . . 雄星は口を開いた。
雄星「もしかして、ここ? 」
明「… 正解! だからすぐわかるって言っただろ? うちは家族全員サッカーが好きだから、ここにはサッカーを飾ってる! みんな自分の好きなものを飾ってるんだよ! あ、本がいっぱいあった家は算数の先生の野間さんの家だ
から勉強分からなくなったら教えてもらってるんだ! 」
雄星は「なんだか、顔もみてないのにどんな人だか想像つくね! 面白い! 」
明「そうだろ! このマンションの人たちはみんな仲が良いんだぜ! あと、クリスマスになると、みんな『顔』にツリーとか飾り付けするから、すごい奇麗になるんだぜ! 」
雄星「そうなんだ! すごい見てみたいな! 」
明「そういえば、他の階にもサッカー好きな人がいるからその人の『顔』見にいこうぜ! 」
こうして、『顔』を通じて明と雄星は友達になり、他の住人とも仲良くなっていった。
家の顔という名のオープンな収納空間を持つマンションでは、日々いろんな出会いや発見が人と人との繋がるきっかけとなっている。
<審査員コメント>
(株)メックecoライフ顧問 平生進一 講評
マンションの最大の問題になっております、北側廊下と家自身の間にある大きな結界と申しますか、コミュニケーションの断絶のようなものがあるんですね。そこをどうにか解きほぐしたいというアイデアがさまざまあるなかで、この『家の顔』は自分の家の個性を表出するという意味合いにおいて、大胆に壁面全部をショーウィンドウ的に扱っているのが面白い。しかも若干奥行き感もあって、立体的なものも置ける。というあたりが非常に面白いと思いました。最近よくあるビルのなかのショップの顔というものとわりと近いものがあって、個人的な住まいというものが、だんだん「社会に何かを発信をしたい」というふうに、人々の感覚が向かっているなと感じました。商業施設に慣れ親しんでいるものあるのでしょうか。今日、受賞者の方にお会いして、やはり若い方ですね。絵もとっても素敵でした。おめでとうございます。
→受賞者コメント
今は一軒家に住んでいるんですけど、僕は小さいときにマンションに住んでいたので、そのときの記憶がこのアイデアに結びついたのではないかと考えています。このような賞をいただいて本当に嬉しく思います。本当にありがとうございました。