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#45 残業について
今回は働き方について、その中でも残業について考えてみたいと思います。がむしゃらに働いた高度成長時代が終わり、日本は今、自分の暮らしを見つめ直す、そういう時代になったようにも思うのです。
資料によると日本の労働時間は世界の中でも最も多いとされています(※1)。どうしてなのかはわかりません。先輩達に伺うとパソコンが普及してから余計残業が増えたという声も聞きます。書類をつくるために時間が必要になったのでしょうか。効率化の道具がかえって効率を悪くしているという変な話にもなっています。仕事が好きなのでしょうか、それともたくさんあるのでしょうか。残業が前提で業務のスケジュールが組まれているのでしょうか。日本のこの状況は海外の人から見ると、とても不思議に思うようです。みなさんは、どんな意識で残業をしているでしょうか。
ある会社の残業をしない取り組みを紹介しましょう。その会社は、まずは週に一回のノー残業の日を決めて、1年かけてその日数を徐々に増やし、最終的には完全なノー残業に移行させました。就業は6時、終わる15分前には机の上を片付けて、終礼をすませ、6時の鐘の音とともに席を離れ電気が消えるという徹底ぶりです。夕方近くにはお互いに業務を頼む事はやめ、仕事を終わらす事に集中します。会議は立ったまま、会議用の資料は1枚以内、手書きでもよく、仕事をいかに効率よくするかを常に考えるのです。無駄な書類を作らず、無駄に保管もしない、ノー残業の仕組みと一緒に行ったのが、持ち物の徹底整理。書類がなくなっても、とがめないという社内ルールを決めて、原本でない書類は迷ったら捨てるようにしたのだそうです。その結果、1年間で書類の数は6分の1に。こうした業務の効率化に始めは仕事が終わらなくてストレスで病気になった人もいたそうですが、会社は、終わらない仕事はそもそも重要でない仕事と割り切り、例外を認めずにこの運動を行っていったのです。
こうして達成した残業をしない風土はこの会社で働く人たちに自由な時間を作り出したのです。
自由な時間の中で、仕事に関する勉強会、社外の人の交流会、もちろん食事や映画を見に行くなど、時間の使い方は人それぞれです。残業については、自分だけの意思では決められないことも多いでしょう。しかし上司になった人は自分の部署内だけでも、残業しないように配慮したほうがいいのではないかと思います。そしてもう1つ重要な事は、仕事に100%の完成度を求める前に、期限内に終わらせるという強い意志を持つこと。仕事の質をあげるために時間を延ばしてもさして結果は変わらないという見解もあります。それ以上に、人間が豊かに暮らしていくためには、仕事以外の時間を友人や家族、そして自分の成長のために使うことが大事なのだと思います。
残業について、みなさんはどのように思いますか。
※1
日本の労働時間を世界と比較すると、サービス残業などを含めた実質的な産業時間調査による数字比較では韓国と並んで長時間になっています。年間労働時間は2100時間を超えており、オランダ、ドイツの年間1400時間を下回る労働時間と比べると約1.5倍です。年代で見ると1988年を境に一気に下がりそれまでの2500時間から25年かけて約400時間を短縮していますが、管理職の労働時間など正確に把握できていない部分もあります。