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A010 「働き方と残業について」のアンケート報告
実施期間:2013年10月30日 ~ 2013年11月20日
回答者数 828人
今回、2013年10月30日から2013年11月20日に実施した「働き方と残業についてのアンケート」には過去最多の828件の回答が寄せられました。
今回のテーマは働き方と残業についてです。以前のアンケート で、56.7%の方が在宅で働きたいと答えています。働く環境の変化に伴い、働くことへの意識も変わりつつあるようです。大企業ではなく、やりがいを求めて個人で仕事をする人も増えているようですが不安やリスクもあるでしょう。また企業では合理化のため人を少なくする結果、個人の負担は増えて残業が増えてもいるようです。これからの働き方を考えるために、みなさんの働き方と残業について伺いたいと思いました。
まとめ
今回のアンケートからは、働く理由として社会に役立つ、またはやりがいを感じたいという思いを持つ人が半数以上を占める一方で、報酬もやりがいと同じ位重要であり、それらを両立して働くということを目指しているという声もあがってきました。どちらかが重要なのではなく、どちらも重要なのだということ、複数の軸を持ちながら働いていることが浮かび上がってきました。
また、20代の52.1%、30代の52.8%が転職を考えているという回答に加え、副業を考えているという回答が20代の50%、30代の50.5%と半数を超えていることにも注目したいところです。一方で、転職や副業をしたいと理由として体力や給与に問題があると感じている人も多いようです。ただし現状企業では副業禁止規定が存在していることが多く、すぐに副業を始めることは難しいかもしれませんが、働くことについて、1つの会社、1つの仕事ではなく、より流動的に仕事をしていくスタイルが今後増えてくるかもしれません。また報酬だけでなくやりがいやスキルアップなど自分の可能性を追求するために職を変えたりする人も多くなりそうです。そのためにも小さな副業でまずは始めてみるということなのかもしれません。
働き方について
質問 2.その他と回答した方に伺います。その理由を教えてください。
・報酬・収入を得るため(40代男性ほか、約4分の1)
・やりがいも大事だが、報酬はもっと大事(30代男性ほか)
・やりがいと報酬のバランス(30代男性ほか)
・スキルやナレッジの習得(向上)のため(40代男性ほか)
・仕事を通じて自分研鑽していきたいから(30代男性ほか)
・社会とのつながりを持つため(20代女性、40代女性ほか)
・人に認められる一流の結果を提供すること(30代女性ほか)
・生活を維持するための手段として(30代男性)
・家族の為に働いています(40代男性ほか)
年代別に集計をしたところ、上位3つの回答に関してはまんべんなく回答が分かれました。どの世代の人も、働く理由は大きな差がないようです。そしてその他の回答として「やりがいだけでなく、収入や報酬が重要」という意見が約4分の1と、かなりの割合で経済的な理由も働く理由として優先順位が高いことが分かります。
働けるうちは年齢に関係なく働きたいと回答した方が73.6%です。一方、どこかで仕事をやめてのんびり暮らしたいと回答した方は66.7%です。働きたいという気持ちとのんびりしたいという気持ち、相反する気持ちをどちらも抱えている人が多いことが分かります。
働くことが好きと回答した方は67.1%、今の仕事が好きだと回答した方は62.6%です。働くことが好きな方が多いことがわかります。国民性もあるのでしょうか。勤勉な方が多いようです。
今の仕事に不安があると回答したのは61.6%です。半数以上の方が何らかの不安を抱えながら働いていることが分かります。
転職をしたい、考えたことがあると回答した方は42.4%です。企業が終身雇用を維持することが困難になっている背景もあるのかもしれません。 日本の転職率は海外の半分以下であるとはいうものの、転職を考える人は半数近いことがわかります。
また、年代別に比較すると、20歳〜29歳で転職したいと回答した方が52.1%、30歳〜39歳では52.8%と、いずれも半数を超えていることが特徴的です。若い世代は転職へのチャンスが沢山あるので選択肢として検討をする人が多いのでしょう。逆に40代〜60代になると社会人生活も安定し、キャリアアップの方向へ意識が向かっているのかもしれません。
質問 11.その他と回答した方に伺います。その理由を教えてください。
・あまり役に立っている感じがしない。面白くないし、自分に合っているのかもわからない
・キャリアアップにつながる
・サラリーマンは時間に縛られるから 子供や親の介護が始まると、自由に時間を使える仕事や、通勤時間が勿体無い
・気分転換
・勤務地を変えたいため
・今の仕事に不満はないが、チャンスがあれば他の会社、他の仕事にもチャレンジしたい
・将来に不安がある 自分が思い描いていたキャリアとは異なるところがある
・田舎ぐらしをしたい
・土日休みの職種になる可能性がある為
転職したいという理由に、自らのスキルアップやキャリアチェンジの要素が多く見受けられる一方で、ライフスタイルそのものを変えたいという意見も多くあがっていました。そして働くことに関して将来に不安を感じていると回答した方は、62%でした。全く感じないと回答したのは、5.4%です。半数以上の方が将来に不安を感じていることが分かります。
働くことに関して、将来に不安を感じている方の理由としては、体力的、精神的に仕事を続けていけるかが不安だという回答が最も多く34.4%でした。体力的、精神的に負担を抱えて働いている現状がうかがえます。
質問 14.その他と回答した方に伺います。不安に感じていることを教えてください。
・ずっと会社にしがみついていく、という生き方は好まないため。会社に不安がある、というより、自分で人生を切り開いていかないといけない、と思っているということ。(40代男性)
・モチベーションを保ち続けられるのかわからない。(40代女性)
・家族の健康(親の介護など)(40代女性)
・会社の方針と自分の動きが異なる(40代男性)
・今後の給与アップがほぼ見込めない。 組織変更が多すぎて落ち着いて働けない。(30代女性)
・子育てとの両立がどこまでできるかが一番の不安要素です。(30代女性)
・自分の能力を最大限生かしていないし、生かされていない。周りは認めているのに会社自体が認めていないのではないか?(50代女性)
・社会情勢や自然災害による仕事の減少。(40代男性)
・定年後の再就職先(50代男性)
・年金の減額と消費税の増額(60代男性)
質問 .16 その他と回答した方に伺います。どのように過ごしていますか。
・スポーツジムに通う
・セミナー等の受講、映画やコンサート、買い物(日用品含む)
・テレビを見る
・ネイルサロン、美容院、歯科治療、眉サロン、皮膚科などの定期的に通わなければならないものに通っている
・ボランティア活動をしている
・家で食事する、風呂に入る、テレビを見る
・家事育児
・読書 英会話の勉強
・買い物
副業を持っていると回答した方は11.0%ですが、副業をしたいと思うと回答した方は45.3%です。副業について関心があるようです。
また年代別で比較すると、20歳〜29歳で副業をしたいと回答したのが50%、30歳〜39歳で回答したのが50.5%と、いずれも約半数と高い割合を示しています。転職も同様、副業についても関心が高いことから、若い世代には働き方の流動性があるような印象を受けます。
質問 21. その他と回答した方に伺います。その理由を教えてください。
・スキルアップのため
・違う仕事をすることで 違う目線で本業の仕事も、考えることができる
・自己顕示欲を満たしてくれる
・収入不足のため
・生きがいになるような仕事をして、報酬も得たいから
・節税対策
・長く続けられる仕事にシフトしていきたいため。
企業の大きさ知名度にあまりこだわらない、こだわらないと回答したのは31.7%です。様々な働き方の選択肢がある中で、大企業で働くことに対する憧れ等は薄れてきているのかもしれません。
海外で働くことに関して、不安はあまりない、まったくないと回答したのは29.3%です。海外で働くことに対する不安はだんだんと薄れてきているのかもしれません。
仕事のon/offを明確にしたいと思うと回答した方は81%、仕事の時間を区切らずに自由に時間を使う働き方に憧れると回答した方は47.9%です。仕事とプライベートを明確に分けたいと多くの人が回答していますが、明確に分けずに自由に時間を使う仕事の仕方に憧れる人も半数近くおり、矛盾があります。
資格のある仕事に憧れると回答した方が最も多く40.0%です。毎月給与の決まっているサラリーマンが続き35.1%です。憧れの働き方として公務員と回答した方も24.2%です。不安定な社会の中で自分自身を頼りに働ける仕事、そして、安定して働ける仕事を求めているのかもしれません。 また、年代別で比較すると、20代、30代、40代、50代は医者・弁護士・会計士等が最も多く、60代はサラリーマン最も多いということが分かりました。団塊の世代を生きている60代の方々は安定して働ける仕事としてサラリーマンが憧れの職業になっていた時代背景もあったのでしょう。逆に20代〜50代は手に職を持って、いつ今の職場を離れても生きて行けるような仕事として専門職への憧れがあるのかもしれません。
質問 28.その他と回答した方に伺います。どんな職種(働き方)に憧れますか。
・クリエーター、コンサル等人に仕事や遊びの提案をして報酬を得る仕事
・サラリーマンでも公務員でも構わないが、 オフィスで同僚と共に働ける環境で、かつ時間に融通が効く 超フレックス制のような働き方(その代わり報酬はそれなりで可)に憧れます。 できれば年間1か月位の連続休暇が理由を問わず取得でき、高齢まで勤務できれば最高。 そういう勤務形態と従来の働き方が共存することがとても重要
・会社経営
・研究職
・現在なりたいものになっているので他に憧れを感じていない
・社会貢献
・大学教授
・添乗員など旅をする仕事
・投資家
・働かずに安定収入があるのが理想
・不動産経営
43.2%の方がボランティア等の活動をしている、してみたいと思うと回答しています。
36.5%の方がNPOやNGOの活動を、しているもしくはしたいと思うと回答しました。自分の経験や知識を生かして社会的な貢献をしたいという気持ちが現れているのかもしれません。
回答者の属性を見ると、首都圏、大阪が多く7割を占めています。田舎暮らしをしたいと回答した方は36.5%、そう思わないと回答した方は47.4%です。現在の暮らし方を変えたいと考えている方も少なくはないようです。
残業について
質問 33.その他と回答した方に伺います。その理由を教えてください。
・メンバー間での業務量に差がある
・もっと仕事がしたい
・ルーチンが多い
・会社の期待に応えるため。報酬に見合った結果を出す必要があるため
・海外とのコンタクトなどは時差の関係からどうしても日本の業務終了後になるため
・期限付きの仕事に対する量と時間がアンバランス
・仕事内容のクオリティアップ
・仕事柄、仕方なく
・自分に手伝えることがない場合でも、部下が残業していると帰りづらい
・部下の育成のために時間を使うため
78.0%の方が残業をしない方がいいと思うと回答しています。思わないと回答した方は8.2%です。
休日でも必要であれば出勤する、場合によると回答した方を合わせると、89.9%です。休日でも仕事にいかなければならない環境にいる方が多くいるのでしょう。
残業をなくす仕組みとして最も共感された方法は仕事のやり方を変える67.6% でした。現在の仕事のやり方に疑問を持っている方が多いことがわかります。仕事のやり方に疑問があっても、時間に追われた日々の仕事の中で、一人で変えていくことは困難なことかもしれません。
質問 38.その他と回答した方に伺います。共感できる仕組みを教えてください。
・各社それぞれの能力測定の評価基軸(ものさし)を持つこと
・クライアントの要求がある限り、無理
・そもそもフレックスにしたらいい.
・そもそも残業が一律に悪いとも、なくすべきだとも思っていない。業種によっても違うだろうが、楽しくてやりがいもあり、人の役に立てる仕事ならば残業をなくすのは良くない。帰っても寝るだけの独り者も多いし、本人の負担なく、それで成果があるなら残業大いに結構。舞台出演者など、初日前日に仕上がってないなら、時間だからと帰ってしまったらどうなる?
・チーム内で仕事量の適正化、急な仕事を協力できるサポート体制、おもいやり。 朝型 勤務へのシフト
・意識改革。残業は頑張っている証拠と思っている人の意識を変えないと言い訳ばかりで現状も効率の悪さも変わらないと思う
・既存の仕事の仕方や流れ、重要度合い等を見直して再構築すること。そして、一定レベルの人員が必要ならば増やし、既存の人物のレベル向上で対応すべきならばそうするのみ
・給与を増やす事
・効率化を促進する、システム導入等。在宅勤務の取り入れ
・残業が少ない分だけ賞与にインセンティブをつける等、残業をしない方が時間当たりの報酬が高くなるような給与体制を構築することで、規定時間内に仕事を終わらせようとするモチベーションが高まると考えます。 あとは業務手順書の作成や無駄な業務を撤廃することで、効率化を高めることも重要と考えます
・不要な仕事をしない