#48 子育てと外で働く事

子育てをするお母さんにとって、外で働く時に時間がないことが、最大の課題です。送り迎えや家事をする時間がないなど、仕事の時間と子供に関わる時間がうまく調整できないようです。そうした意味では働くところと住むところが近い方がいいという意見は多くあります。だとすると郊外のベッドタウンは確かに不便かもしれません。先日のアンケートでは子供を産んだ後、同じ職場に復帰できたかということに関して、時間の問題と仕事場の環境からやめた人も多くいます。(61.8%の人が復帰したい。また全体で22.3%の人が同じ職場には戻れなかったと答えています。)

 

そんな問題を解決する方法を考えてみたいと思います。
まずひとつはテレワーキングです。家にいながらもまるでオフィスにいるような環境を、ネットを使って実現する方法です。席に座っている時は在籍表示があり、上司から声をかけられれば、いつでも通信回線で会話ができるのです。
しかしこうした環境が整っている企業はまだまだ少ないでしょう。

 

そこで、こうしたことをさらに解決しているサービスを紹介したいと思います。世田谷のある団体(セタガヤ庶務部)ですが、ここでは今まで働けなかったお母さん達に様々な企業の仕事をチームで受け働く機会を提供しています。自宅ではなく仲間とともに働く事ができるシェアオフィスの運営もしています。また自分の仕事を持ち込んで過ごす事も可能なのだとか。メンバー同士で子どもたちを預かり合うなど工夫しながら、その間お母さん達は仕事に集中することができます。

 

今までは、住む場所やサービスを個人でお金を払って解決するか、または企業側の仕組みで解決するかということでしたが、こうした個人と企業の間以外の新しいサービスが生まれる時代がきたのかもしれません。そしてこうした遠隔でのネットを使った仕事の仕方は、結果的に企業の業務の仕方も合理的に進める仕組みをつくることに貢献するかもしれません。要求する内容、予条件、アウトプットの明確化、納期や品質なども明確に決めていく必要があるからです。

 

ちなみにサービスで提供している仕事の内容は様々で、データ入力、イベント/セミナー事業の企画サポート、名刺入力、イベント事務局、顧客管理、会費徴収、テープ起こし等、サイト制作、PCセットアップ、マーケティング、モニター、商品開発に向けた座談会等、チラシ作成(スターターセットアップもあり)、ロゴ作成、名刺作成等、仕事の対価も作業する人のスキルに応じて対応できるようです。こうした仕組みがあると、お母さんだけでなく、お父さんが子育てをすることも可能かもしれません。

 

みなさんのご意見をおよせください。