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A013 「高齢者と働き方について」のアンケート報告
実施期間:2014年3月5日〜2014年3月18日
回答者数 437人
今回、2014年3月5日から2014年3月18日に実施した「高齢者と働き方についてのアンケート」には437件の回答が寄せられました。
みなさんは高齢者になったときに自分の住まいについてどのようにお考えでしょうか。今の家にずっと住まわれるでしょうか。それとも他の住まい方を考えているでしょうか。最近では友人とまたは知らない他人と暮らしたいという高齢者も生まれ始めています。今回は30世帯が一緒になって暮らす”コレクティブハウス”というものを想定してみなさんのご意見を伺いたいと思います。ここでの特徴は食事を交代で作って一緒に食べる事。他にもシェアーできる設備や物はみんなで所有するというような合理的な住まい方とも言えます。
まとめ
共同で暮らすための住宅「コレクティブハウス」で暮らしたいという方は約2割だった一方で、現在暮らしているマンションに共同食堂や家事代行等を実施するという新たな暮らしの形「コレクティブサービス」をに関心を持った方が約4割と、住み慣れた場所を離れずに高齢者向けのサービスが充実しているものへの関心が高いことが新たな気づきとなりました。
また、20代、30代は「シェア」という新たな暮らし方に関心の高い人が多く、一方で60代になるとコレクティブハウスという暮らし方がより現実味を帯びてくるということも見えてきました。
多世代共生のコレクティブな仕組みは、より現代の人たちに馴染むように改良されて提供されていく需要が増えていくでしょう。
1.集まって暮らすことについて
コレクティブハウスという住まい方に関心があるのは全体の20%でした、しかし「どちらともいえない」という回答が約半数を占めていることから、共同で暮らすということの具体的なイメージがついていないため分からないようです。
また、年代別に集計したところ、コレクティブハウスに関心がある割合はさほど大きな変化はないものの、「どちらともいえない」の回答数が、40代〜50代が約半数、それ以外の世代は約3割という数値が出ました。40代〜50代は高度経済成長期、自らの家を持つということが時代の潮流だったことが伺えます。
コレクティブハウス以外での入居先に自宅を希望する方は50.8%と約半数にも及びました。病院や施設ではなく、家族と一緒に気兼ねなく暮らしたいということかもしれません。
質問4.「その他」とお答えの方にお伺いします。それは具体的にどのような理由ですか?
・どのような老い方をするかわからないから。その時の社会保障や医療保障の変貌のイメージがわかないから
・どの程度プライベートの自由さがあるのか、あまり干渉されたりするのは好ましくない
・やりたくないときに食事当番が回ってくるというのは、ちょっとおっくう。シェアハウスのような、緩い結びつきが良い
・共同生活にはマナーに対する意識がそれぞれ違い、自宅の方が気楽だから
・犬などのペットと暮らしたいので
・元気なうちに他の方のお手伝いをすることは良いが、食事の支度や家事など、自分でできる限りは自分でしたい
・子供のすぐそばですみたいから
・住み慣れた自宅で過ごせるのが一番
・人に気を使うので
コレクティブハウスの暮らしに抵抗がある方は、共同生活のルール、プライバシー、人間関係面での不安等が多いようです。他人に気を遣わず気ままに暮らせる自宅や住み慣れた場所が落ち着くという意見もあり、様々な人と共に暮らすということは経験がないため、しがらみが多いと感じているようです。
2.共同で食事をすることについて
自分の部屋にもキッチンがあり、共同キッチンでの料理等や食事は好きな時に参加できる方が良いと回答した人は62.5%でした。共同で食事をする楽しさは感じつつも、いつも皆で集まって食事をするということだと少しハードルが高く、自分のペースで関わりを持てる距離感を求めているようです。
質問8.「その他」とお答えの方にお伺いします。それは具体的にどのようなことですか?
・いまでも公的な介護サービスはあるが、行政サービスでなく、同じマンションの中などで、助け合って、地域社会としての絆ができることは良い事だ
・プライベートに踏み込まれることに抵抗を感じる
・やる人、やらない人が別れてしまいそう。すべての人が同様に奉仕的であるとは限らないですし。格差が生まれると、住みにくくなったり、いさかいが起きると思う
・人間関係に不安
・全くの他人に依頼するには金銭が発生した方が安心です
・トラブルになりそうであり、管理やルール決めに労力や心労がかかる
買い物や食事等、近所の方の助け合いについては意見が分かれました。具体的な理由も、「自分が元気なうちは他人のこともやりたい」と回答した人が33.9%いる一方で、「元気なうちは自分のための時間を多く持ちたい」と回答した人が27.2%と、助け合いをするだけでなく、自分の時間も確保したいようです。
10世帯程度での暮らしてみたいと回答した人は48.7%、30世帯での暮らしを考えた人は41.4%と、ある程度小規模で、顔の見える関係性を作れる規模での暮らしを望む方が多いようです。
ここでは現在住んでいるマンションの共有部分を使って、食事や家事助け合いをする仕組みを”マンション内のコレクティブサービス”と呼び、こういった暮らし方を求めていると回答した人は43.2%と、関心を持っている方が多いことが読み取れます。そして現在住んでいるマンション内に共同の食堂を入れることは46.9%の人が賛成しており、また家事代行等のサービスを導入することについても40.1%もの人が利用したいと回答しています。コレクティブハウスには抵抗がある人が多かった一方で、現在のマンションでの暮らしに新たな機能が追加されることには関心が高いということから、住み慣れた家で受けられるサービスに関心が高いように推察されます。
食事や家事代行等、今住んでいる場所でやれる小さな仕事については、抵抗がある方が40.7%と回答しました。近所の人との関係性の中に仕事としてその業務を行い対価を得るということは、近所の人との人間関係が関係しているのかもしれません。
知っている人にお世話になりたくないと回答した人が49.0%、逆にお世話をしたくないと回答した人が43.5%と約半数にも及びました。同じマンションに暮らすご近所さんといえど、食事や家事代行のようなサービスはご近所さんから受けたくないし、逆に自分からやりたくないということのようです。
質問28.「はい」とお答えの方にお伺いします。それはどのようなことですか?
・ インターネット
・ ラジオ
・ DVD鑑賞
・ 読書
・ アート鑑賞
・ アウトドア全般
・ ウォーキング
・ ガーデニング
・ カメラ
・ 旅行
・ スポーツ
・ ドライブ
・ ペットと遊ぶ