M15 洗面室を考える

洗面室というと通常、洗面化粧台がある他、お風呂の脱衣室、洗濯室をかねています。でも本当はこの3つは別の機能です。特に洗濯機の置き場は悩ましいものです。よく洗濯機だけが独立して洗面脱衣室に置かれている間取りもありますが、洗濯前の準備として、襟や袖の部分洗いやもみ洗いなどを必要とする洗濯物は洗面ボウルの近くの方が便利です。そのため、できれば洗濯機は洗面台の隣にあるのが機能上は便利でしょう。しかし洗面台まわりはいつもきれいに整えておきたいものです。洗面台は日常生活でも身支度を整える場でもありますし、時にはお客様が使う場にもなるからです。隣に洗濯機があるのはどうもしっくりいきません。特に最近の洗濯機は大型になり、使わない時は目障りですし、洗濯機のまわりは洗剤やピンチハンガーなどの小物が散らかりやすい場所でもあります。やはり視覚的には切り離したくなるものです。そこで、洗濯機を洗面脱衣室から切り離して壁を設けて配置する案を4つ作ってみました。

 

① 洗面とキッチンとの間に洗濯機置き場を配置、キッチンにつながる2ウェイの入口を設けてみました。洗濯もキッチンで料理する合間にできると便利でしょう。

間取り図 1

 

② 洗面とお風呂の間に洗濯機置き場を配置、使わない時の目隠しに扉もつけてみました。洗濯機と浴室を同時に切り離し、洗面化粧室としての空間をつくることが出来ます。

 間取り図 2

 

 

③洗濯機を廊下に配置してみました。全自動の洗濯機はキッチンやお風呂とは独立しておいてもいいかもしれません。

間取り図 3

 

 

④③と同じ考え方です。トイレのへの通路を利用して洗濯機を配置してみました。

 間取り図 4

 

 

また収納についても考える必要があります。もし洗濯室を切り離すのであれば洗面のまわりには必要最低限のものでよくなります。洗面台の鏡裏や、洗面台に収納がついているのは便利なのですが、あまり多いと余計な物をしまいたくなるものです。洗面台まわりはできるだけシンプルにして、シャンプーや石けん、バス用品、バスタオルなどを納める場所は別に設けるのもいいかも知れません。取り出しやすく、しまいやすい、そして中に何があるか一目でわかると便利です。洗面台まわりにはなるべく物を置かず、ホテルのようにいつもきれいに整っていると洗面台の前に立つのも、お風呂に入る時も気持ちがいいものです。

 

みなさんは洗面室をどのようにお使いでしょうか。また使いたいでしょうか。

みなさんの考えをお寄せください。