#56 はなれのある家 〜上鷺宮の家

このコラムで書いた「はなれのある家」が実現しました。場所は上鷺宮、一階の住戸に“はなれ”があります。

 

はなれのある家〜上鷺宮の家<イメージ>

 

 

はなれのある家〜上鷺宮の家<間取り図>

 

テラスの全面の一部をうまく活用する事で、採光や通風を備えた快適なはなれが実現しています。モデルルームでは趣味の部屋として使うという想定でコーディネートされています。

 

はなれのある家〜上鷺宮の家<イメージ>

 

もしこんな「はなれ」があったらみなさんだったらどのように使いたいでしょうか。いくつか考えてみたいと思います。おすすめなのは、ワーキングスペースです。家で働く人は今ますます増える傾向にあります。以前おこなったアンケートでも家で仕事をしたい人は56.7%もいました(スマイラボ「すまいかたと家族像について」のアンケート報告(1)より)。家で仕事をすると、どうしても部屋が雑然となるもの、読みかけの本や資料など、そして本なども多くなるものです。仕事をするのに、書斎が欲しいという声も多くありました。たしかに集中して仕事をする時に、また時間を気にせず仕事をするのに「はなれ」は快適です。ご主人が一人で書斎を使わなくても、昼間は奥さん、夕方は子供、夜はご主人といったように時間で使い分けて共有するのもいいかもしれません。

 

もうひとつのおすすめは、何も置かない部屋です、家の中に何も置かない整然とした空間をひとつもつのはいいものです。かつては多くの家で客間というのがあって普段はあまり使わない部屋があったものです。庭をきれいにして、何も置かない空間から庭を眺める、たまに来るお客様を招いて過ごしてみる。夫婦みずいらずでお酒を酌み交わす。現代の茶室ともいえるような「はなれ」の使い方もあるでしょう。

 

他にもいろいろな使い方があるでしょう。是非みなさんなりの使い方を考えてみてください。

 

このプロジェクトには、他にも以前に取り上げたコラム「玄関の前のアルコーブについて」も実現しています。殺風景になりがちな、マンションの住戸の入り口を飾ってみる。そんな気遣いが周りの人たちとのコミュニケーションを生むきっかけになるのかもしれません。

 

はなれのある家〜上鷺宮の家<間取り図>

 

このコラムでみなさんと一緒に考えた事が、実際のプロジェクトに反映できてうれしく思います。これからも、みなさんのたくさんのご意見をお寄せください。次の商品開発にひとつずつ繋げていきたいと思います。