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#58 リノベーション賃貸について(2)
多くの方は賃貸物件では壁をとったりクロスを貼ったり、壁の色を変えたりというようなリノベーションはできないと思っていることでしょう。なぜなら退去する時に原状回復しなければならないと契約書に書かれているからです。しかし最近では、回復できる事を想定してリノベーションをする人も現れています。あとからはがせるようにマスキングテープを一旦貼って、その上から塗装をしたり、タイルを貼ったりとその工夫の仕方には驚かされます。もちろん既存のものに手を加えずにただ新しい床を置くだけのものでも、部屋の雰囲気はがらっと変わります。そうしたただ置くだけというような素材もホームセンターなどでよく見かけるようになりました。
しかしこうした涙ぐましいリノベーションを見ていると、本当に原状回復の義務は必要なのだろうかとも思います。そもそも原状回復とは、ひどい使い方や痛んだ状態で戻されるのを防ぐもの。リノベーションは逆に、その部屋の価値を高める物だとしたら、せっかく美しく改修したものをもとに戻すというのももったいない気もします。出て行った後もその部屋を気に入ってくれる人がいるなら、そのほうがずっといいはずです。
うまく次の借り手が見つけられたら、改修にかけた費用をもとの入居者に還元したいぐらいです。そこで2つのアイデアがあります。ひとつは借り手の要望を聞きながら、その要望に沿って、且つ貸し主のことも考えてくれるようなインテリアデザイナーやコーディネーターがいれば個性的であっても、クオリティの高い部屋へと変更する事が可能になります。
もうひとつの提案は、改修したら、その部屋の状況をネット上などで広く知ってもらうことで、マッチングの可能性を広げる事です。個性的な部屋がかえって価値を高め、入居者のウェイティングリストを作るようになるかもしれません。インターネット時代の環境では、一般的なものより希少物件でも個性的なものを消費者に伝えることができるのです。
いかがでしょうか、自分の部屋をリノベーションするということ、現状に戻す事を前提にしながらも手を加える、そしてもうひとつは供給側の仕組みを変えてもっと改変することを促進していくという事、どちらも今少しづつ広まっているように思います。
みなさんはこうしたリノベーション賃貸についてどのように思いますか。ご意見お寄せください。
前回のコラム「#54 リノベーション賃貸」はこちら