#61 家事のうまい夫と下手な夫、褒める妻と責める妻

男性が家事をする機会が増えているようです。ますます増える共働き層、家事も夫婦で分担する時代と言えるでしょう。

 

共働き等世帯数の推移

共働き等世帯数の推移 出展:総務省「労働力調査(詳細集計)

(出展:総務省「労働力調査(詳細集計)」

 

 

また、結婚年齢も年々高くなっています。自分で家事をする時期を経験する男性が、家事もするようになるのは当然のように増えてきています。しかしそうした男性の家事、うまい人も下手な人もいます。

 

ところで家事を二人以上で行うと、そのやり方の違いに、ちょっとした事で衝突しやすいものです。かつては嫁と姑というような軋轢がありましたが、そもそも、料理、掃除、洗濯、そのやり方や求める理想像は違うものです。夫がやる家事に、妻は満足しないとか、またその反対も起きるのも当然といえるでしょう。最近ではせっかく行った夫の家事に対して、不満を言う妻の言葉や態度が、夫のやる気をなくしてしまうという話がよく聞くようになりましたが、しかし、複数で家事をやれば、相手の家事のやり方に満足しないということが起きるのは当然のこととも言えます。

 

そこで、家事も仕事場と同じように、解決策を考えてみてはどうでしょうか。夫婦で話し合って、家事の作業基準を設定してみるのです。それも完璧な基準から合格ラインまでの段階の幅を設けておくのもいいかもしれません。忙しい時でも、完璧でなくても合格ラインは死守するのです。また時々一緒に家事をしながら、洗濯の仕方、服のたたみ方、洗い方などのお互いの求める基準を共有していくのもいいでしょう。

 

また運用の方法を検討するということも必要です。例えば役割分担を決めてしまって相手の作業には口出しをしないとか、家事をする時間帯、タイミング等についても話し合って、お互いの仕事の時間帯や休みの日の違いを利用して相手の留守中に家事を済ませておけば、作業中の細かな事が目に入らずに、あまり気にならないかもしれません。気持ちよく過ごすためにはそういった仕事で学んだ方法も役に立つかもしれません。家事を複数で共同して行う事について、もっと積極的に、そして合理的に考える時代なのだとも思います。

 

最後にもうひとつ、お互いに褒め合うことや感謝することを忘れずに、そして多少の事は寛容になることも忘れないようにしたいものです。
みなさんはどのように思いますか。ご意見お寄せください。