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#62 セキュリティについて考える 〜風通しと玄関〜
マンションの間取りは通常、玄関側に個室があり、廊下でリビングルームに繋がっています。玄関の扉を開けると風が通り抜けて気持ちがいいのですが、それではセキュリティが心配です。また格子の入った窓などがある場合もありますが、個室の窓では、家全体に風は通りません。そこで、玄関の入り口も二重にして、ひとつのドアは格子入りの扉などにして安全を確保しながら風が通るようにするのはいかがでしょうか。
風が通ると、人間の体感温度は下がるのですが、それにも増して心地良さを感じるようです。ほんの少しだけでも空気が動くと人間の肌はそれを敏感に察知します。特に夏は外の空気をできるだけ冷やしておくように心がけると、より涼しく感じられます。バルコニーには直射日光が当たらないように、植栽やすだれを掛けたり、床にデッキを敷くのも良いでしょう。また、暑い日には内水をする等昔ながらの方法も効果的です。涼しい風が通るだけでなく、日陰にすることで、反射した光が部屋の天井や壁の温度を上げないようにしているのです。部屋の天井、床、壁などの表面温度を上げない工夫が、快適な環境を作ります。暑い国でも日陰に入ると心地よいと感じた経験をされた方もいるのではないでしょうか。
こうして考えると、玄関をもう少し広げて、土間のような空間を作るのも良いかもしれません。暑い夏は、通常共用廊下側にある玄関を開放して、昼間もそこで過ごしたりできるように、イスやテーブルを置いてみるのはどうでしょう。しつらえを変えることで、玄関先で近隣との接触も増えるかもしれません。
今までは、玄関を閉めてしまうと隣の人の生活がまったく垣間見られないのが日本のマンションでは当たり前でしたが、単身暮らしや共働き家庭が増えていくこれからの日本では、近隣とのつながりをもう少し増やす工夫をすることが、安全性にも寄与するかもしれません。近隣の視線があること、煩わしくない程度の近隣同士の視線が行き交うことが、セキュリティの確保に繋がるのではないでしょうか。
いかがでしょうか。セキュリティについて、そのために行う玄関の工夫、そしてさらに家の風通しについてなど、みなさんのご意見をお寄せください。