#63 シニアプランが登場します

高齢化社会が進み、高齢者の人たちのマンション購入機会が増えています。今までの家を売り、生活に便利な場所に、少しコンパクトになっても快適に暮らしたいという人も増えている様です。
スマイラボでは何度かこの課題にも提案をしてきました。(2世帯住居についてなど)。今回は高齢者の夫婦または一人が住む、60平米の大きさの住戸をプロトタイプとして作りました。
下の絵をご覧ください。

 

図面1

 

玄関側にリビングルームを設置し、キッチンも近い位置につくっています。一方個室はプライバシーを確保したいバルコニー側に夫婦それぞれの寝室を用意しました。寝室が2つ必要ない場合は、ひとつをもう1つのリビングや、昼間使う空間として、季節や気候に応じて使い分けるといいでしょう。収納も今までのマンションに比べると納戸や物入れを多く配置してものがどうしても多くなるシニアに配慮をしています。いらないものはきっぱり捨てて、自分に必要なものだけを持つようにして暮らして行くのも大切でしょう。玄関のリビングは外部の廊下とつながるように計画し、通風や採光、そして近隣とのコミュニケーションの場になるようにも考えてみました。また、部屋の仕切りは引き戸とし住戸内のキッチンや洗面なども車いす対応ができるように、カウンターの下をあけたり、段差をなくしたりという工夫もしています。引き戸にすることで、あけておけば風通しもよくなりますし、開放的な空間をつくることができます。どこにいてもお互いの気配を感じるように計画してみました。

 

このプロトタイプは60平米ですが、もう少し大きい70平米ぐらいの間取りでは、この考えを応用して次のような間取りにも展開できます。

 

図面2

 

玄関先をアルコーブにしてリビングとアルコーブが繋がるようにしています。

これらの間取り、2015年春には、販売がはじまります。このコラムで議論されてきたことが、商品開発へと少しづつ、つながり始めています。みなさんのご意見からできた商品をもっと作っていきたいと思っています。どうぞこれからもご意見をお寄せいただけると幸いです。

 

シニアプラン、2015年春から発売、ご期待ください。