#74 住まいを面積でなく体積で考える

家を考えるとき、普通は家の大きさを面積で考えます。しかし、もし天井の高い家があったならどうでしょう。マンションの最上階の部屋や敷地に段差のあるような1階の部分で時折このような建築がつくれるものがあります。天井が高いと同じ面積でもずいぶん広く感じますし、中二階などを使って空間を有効に使えると便利です。下の絵は、高さ3.5メートルある家を想定してその空間利用を考えてみました。

 

平面図

 

リビング側の下を天井の低い収納スペースにして、上部を寝室コーナーにしています。あえて閉じなくても、視線はさえぎられますし、その部分があいていることで、広々とした空間に感じられるでしょう。玄関側には大きな吹き抜けをつくり、趣味の部屋やワークスペースとして、または来客が多い家では接客スペースなどにするのもいいかもしれません。リビング側と同様に一部2段にして下を収納や天井の低い書斎などをつくるというのもありそうです。

 

そのほかにも、床を一段上げて床下収納を充実させてみるとか、上げた床にさらに掘りごたつを作ってみるとか、段差を利用した空間を作ることも可能です。面積でなく体積で考える。いかがでしょうか。

 

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イラスト 1

 

イラスト 2

 

イラスト 3