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#78 小さな窓を組み合わせて大きな窓をつくる
今回は窓について書いてみようと思います。この写真はポートランドのThe ReBuilding Centerというお店の窓です。小さな窓の組み合わせで大きな窓をつくっているのです。そしてもう一枚はこのお店の中の窓のコーナーです。ここにある窓はすべて廃材です。ここは、家を直すとき、壊したとき、使えそうなものを持ってきて、格安で売り買いできるリサイクルショップなのです。ドア、窓、トイレ、シャワー、コンロ、照明、取手、柱や梁、タイルなど家の住宅部材のありとあらゆる廃材がここにはあります。さらに、大工道具が揃えられていて、部材を裁断したり、加工したりすることもできます。
しかし、ここで売られている窓を一体どうやって使えばいいのだろうと考えさせられます。窓にあわせて家をつくるわけにもいきません。そこで彼らがとったのは、上の写真のように小さな窓を組み合わせて大きな窓をつくるという方法です。隙間には材木を入れて大きさを調整しています。こうして、なんとも味のある窓がつくり上げられていました。日本でも最近は骨董市などで窓やドアが売られているのを見ることがあります。そういった古い窓をあつめて窓をつくるというのは楽しそうです。
ただ、日本では窓まわりは通常アルミサッシでできており、付け替えるのはかなり大変です。そこで、既存のサッシはそのままにして、その内側にもうひとつ気にいった内窓をつくるというのはどうでしょうか。下の写真のように窓を変えると空間のイメージは大きく変わります。さらに断熱効果も飛躍的に上がるという効果もあります。
古い窓は骨董市などで探すことになるでしょうが、新しいものについては海外のウェブサイトからも簡単に注文できます。取り付けはプロの方に頼むのも良いですが、できるだけ自分でやってみるのがいいでしょう。自分でやることによってより愛着がわくのがDIYのよい所です。
リノベーション文化は今、日本でも広がりつつあります。ポートランドのThe ReBuilding Centerのように、古いパーツが簡単に手に入れられて、しかもいらなくなったものは売りに持っていけるような場所が日本にもあると、リノベーション文化はもっと広がっていくのではないでしょうか。リサイクルの精神とリノベーションの楽しさが繋がっていくような社会が来るとよいと思っています。
みなさんはこういった考えについて、どう思いますか。ご自身で家のリノベーションの経験がある方は、その内容も教えていただけると幸いです。