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#80 コンパクトに暮らす 02 —共用部分を考える「サービスアパートメント」と「シェアハウス」
今回も前回に引き続きコンパクトな都心のマンションについての話をしてみようと思います。前回は一人世帯の専有部分の工夫を5.5m×3mの部屋をモデルにして考えました。今回は専有部分ではなく、共用部分について、中でもサービスアパートメントとシェアハウスの対照的な2つについて、話していこうと思います。
共用部分の考え方のひとつの例として、ホテルのように様々なサービスが整った、「サービスアパートメント」というものがあります。サービスアパートメントでは、部屋の掃除から、ランドリーサービス、ルームサービスの食事まで様々なサービスを受けることが可能です。さらにそこにレストランや会議室、病院なども整っている共有空間というのはどうでしょうか。忙しく仕事をする人や自分で家事をするのが困難な人にとってこうした住まいはきっと便利に違いありません。
最近よく耳にする「シェアハウス」というものもあります。サービスを受けるのでなく、整った設備だけが用意されていて、あとは自分で行います。たとえばキッチンは、共有の大きくて立派なものがありそこで自分で料理をつくります。洗濯も共有のランドリールームで自分で行います。風呂やシャワー、トイレはそれぞれの部屋についている場合もありますが、これも共有でいいかもしれません。昔のアパートの共同トイレなどとはちがった、ホテルのような設備を想像してみてください。全ての設備はホテルのように綺麗で整っているけれど、自分で調理や洗濯をするのでホテルのようなよそよそしさはありません。作業しながら近くの人と会話をしたり、仲良くなって一緒に食事をしたりするようなコミュニケーションも生まれるでしょう。
いかかでしょうか。前者の「サービスアパートメント」は、受けられるサービスに特化した、周りの人とは深く接する必要のない、プライバシーの高い暮らし方。費用も少し高くなるでしょうが便利な暮らしができそうです。後者の「シェアハウス」は、むしろ人との接触を増やし、コミュニティーを育てていこうという考え方。設備だけでなく、道具や本、車や自転車などもシェアしてしまうのもよいでしょう。費用は抑えて暮らすことができそうですが、人付き合いの煩雑さはあるかもしれません。どちらも現代的な暮らしといえます。学生の時、働き盛りの時、独居になった高齢での暮らしなど、人生の様々な段階でのこのような暮らし方について、どのように思いますか。
みなさんのご意見をお寄せください。