#82 ものの持ち方について その2 〜「貸すことと借りること」

最近、毎月定額で洋服を何着でも借りられるという便利なサービスが生まれています。専門のスタイリストが自分に合う服をコーディネートしてくれるそうです。みなさんはこうしたサービスについてどのように思いますか。
たくさん服を持っている方などは、ひとつの服をどのくらいの頻度で着るでしょうか。服によっては一ヶ月に1度、年に数回ということもあるかもしれません。であれば、使わないときはクローゼットに眠っていることになります。
「もの」をみんなで利用するということは、社会の中の無駄をなくしていくことにもつながり、資源の有効な活用という観点でも注目を浴びています。多くの人は「もの」を“所有する”ことと“利用する”ことは違うというかもしれません。しかし最近では“所有”から“利用”へシフトする考え方が様々なビジネスモデルを生み始めているのも事実です。
以下に、最近話題の新たなビジネスをいくつか紹介します。

 

エアークローゼット(服を定額で何度でも借りられるサービス)
スパークルボックス(アクセサリーを定額で何度でも借りられるサービス)
UBER(プライベートカーでの相乗り配車サービス) 
Airbnb(家を宿泊施設として貸し出すウェブサービス) 
メルカリ(ウェブ上のフリーマケットサービス) 

 

そのほかにも、使っていない会議室を貸したり、特殊な道具や大型の道具などを貸し借りしたりするサービスも生まれています。
これらのサービスは、使いやすく工夫されたアプリケーションシステムによって広く社会に浸透し始めています。瞬時に欲しい人と提供したい人がマッチングできるこれらのプラットフォームに、GPS(自動位置情報取得サービス)やI o T(ものと人との自動交信)といった技術も重なりこれらの新しいビジネスをさらに便利なサービスへと押し進めているのです。

ほしいものといらないもの、それらが容易に交換される時代ともいえるでしょう。それは社会の中の様々なものを無駄なく使う時代とも言えます。
皆さんはどのように思いますか。こうした新しいサービスを既に使っていますか。または使いたいと思いますか。是非ご意見をお寄せください。