スマイラボ｜三菱地所グループの暮らしに関する研究室～マンションの新しい暮らし方～

A029 「食器棚について」のアンケート報告

実施期間：2016年1月28日〜2月15日
回答者数：826件

 

今回、2016年1月27日から2月15日に実施した「食器棚について」のアンケート、826件の回答が寄せられました。

 

まとめ
今回は昨年11月にアイズプラスを実際に使用している方々のアンケートからスタートし、その結果をうけて食器棚の課題が多いことから、このアンケートを行いました。約46%もの方が既製品を購入されていることから、当社で用意している食器棚についての改善が必要と感じました。
今回の調査で見えてきたことは、収納量・デザイン・機能とユーザーの希望は様々で決して一般解はないということでした。料理の仕方、物の持ち方、収納の仕方は本当に人それぞれです。そうした状況に対応するためには、今後の商品開発においてはベースでどなたにも合う部分と一人一人対応する部分とに分けて考える必要がありそうです。

 

 

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既製品を購入していると回答した方は約半数、オーダーの食器棚を使用していると回答した方は約2割でした。

 

所有されている食器棚とあわせて集計してみたところ、オーダー家具の方は十分と回答した方が47.3%、一方でラックやワゴン、既製家具、物件購入時に標準装備されていたものを使用している方は「やや不足」と回答した方がもっとも多い結果になりました。収納量に応じた食器棚の選択をしていない方は、収納量が十分でないと感じているようです。

 

4. 質問1.で「いいえ」とお答えの方にお伺いします。食器棚を使用していない理由をお聞かせください。(合計53件)
・システムキッチン内（シンク下とか）の収納で事足りるよう、食器の数量を調整している。食器棚を家具や調度品として考えるのも大切だと思います。
・作り付けは高いし、既製品は欲しい家具がないため。
・食器棚は場所をとるわりに、収納力にかけるため、捨てました。

 

 

自分の好みで、自分にあったデザイン・収納量・機能をもった食器棚を使用したいということを望んでいるようです。

 

レンジなどが見やすい高さと回答した方が全体の40％でした。使い勝手が良いのか、下に収納が欲しいのか、その理由をもう少し掘り下げたいところです。

 

食器棚のタイプについて伺いました。A（上下とも扉付きでカウンター有り）は普段目にする食器棚と同じ形状なのでイメージがつきやすく、逆にB（扉付きのカウンターと棚の組み合わせ）、C（好きな高さに調整できる可動棚）はあまり使用のイメージが付きづらかったのかもしれません。

 

「形状・機能性」「収納量」を重視していると回答した方が多かったですが、量を確保しつつも、スッキリ見せたいというニーズを両立させたいのかもしれません。

 

9.上記の質問で「その他」とお答えした方、詳しくお聞かせください。（計89件）
・見た目と機能性が一致していて欲しい
・安全性
・汎用性のあるスチールラックで十分。家具は場所を取るため、一箇所でしか使えなくなるものは買わない。

 

 

２.食器棚の収納について

 

11.上記で「その他」とお答えの方にお伺いします。収納してあるものを教えてください。(計65件)
・薬、薬箱関係
・家計簿、光熱費などの領収書
・自分だけが使用する文房具、アクセサリー、料理本、手帳、化粧品小物、炊飯器などキッチン関連の取扱説明書を入れるa４のクリアファイル

 

食器棚に入れるものとして、「グラス」「コップ」「食器」「ナイフ・フォーク・スプーン」を入れている方は7~9割の方であることがわかりますが、一方で、電子レンジや炊飯器、フードプロセッサー、コーヒーマシーンなど、比較的大ぶりな調理器具も収納している方もいるようです。また、その他のご意見では、ちょっとした家具コーナーとして使用できるよう、文房具や家計簿などを収納している方もいらっしゃいました。

 

 

 

13.食器棚に収納せず、仕方なく別の収納場所にしまっているという方にお伺いします。どこに収納していますか。(計358件)
・出しっぱなし（キッチンカウンターの上や食器棚カウンターの上）　約16%
・キッチン収納の中　約22％　　
・納戸や廊下収納など　約25％　
・サイドボードなど　約18%
・その他　約19%

 

米びつやホットプレートのような大型のものは本来食器棚の容量が大きければ収納したいものの、入らないのでキッチン収納やリビング、冷蔵庫の上などにしまっているという回答が多くあがりました。また、収納できずに出しっぱなしになっているという意見も多くいただきました。

 

 

14.食器棚の収納で工夫していることがありましたら教えてください。(計248件)
・地震対策のため同種の食器（たとえばコップ類、皿類）は重いものを、より下部に収納している。
・使う頻度の高いものは目線の高さか、やや下部に収納している。
・収納量を考えて購入している
・食器を減らし、サイズをそろえて、重ねることができるようにするしかないと思います。

 

そのほか、仕切りなどを入れて区分けして使用している方が多数いらっしゃいました。

 

 

3.共感度について

 

 

 

※質問15.「きれいな器やグラスをみるとつい購入してしまう」の項目とクロス集計　（左側の軸が質問17）

質問14.で「よく吟味している」と回答している方で、器やグラスを購入してしまうと回答した方が48.8%と、よく吟味していつつも気に入ったものがあると購入してしまうという相反する行動パターンもあるようです。

 

 

必ずしも素材が同じである必要がないと回答した方は全体の44.2%でしたが、リビングやダイニングから見える部分なので、デザインには気をつけたいところです。

 

 

自分で取り付けができるオープン棚について、「共感しない」と回答した方が51.6%おり、食器棚の方が良いと感じている方が多いことがわかります。現状使っている食器棚が良いと感じているのでしょう。一方で、オープン棚があればよいと回答した方は34%もおり、新しい暮らしかたのイメージもついてきているようです。

 

カスタマイズできる棚に対しては60.4%が共感しています。自分の使いやすいようにアレンジできることに魅力を感じているのかもしれません。満足度は既製品では解決できないということなのでしょうか。

 

食器棚だけでなく、キッチン全体で収納を考える必要もありそうです。