#84 nLDKの行方・夫婦別室について

夫婦であってもそれぞれ独立した寝室をもつということについて考えてみたいと思います。またそのことを考えるにあたって、それぞれ個別に持ちたい機能がどの程度あるのかも考える必要があるかもしれません。プライバシーの問題なのか、または所有に対する感情なのか、または掃除や家事といった役割分担の問題なのかいくつか理由はありそうです。
そこでみなさんもあらためて考えて見てください。
夫婦であってもそれぞれ別に持ちたいモノや空間はあるでしょうか。

 

・寝室
・書斎(仕事、勉強、趣味などの空間)
・風呂、シャワー
・トイレ
・キッチン
・ダイニング
・リビング
・テレビ

 

同じような議論が家族についてもありそうです。そこで次のような間取りを考えてみました。

 

間取り図

 

寝室はそれぞれ別々にし、それぞれの部屋に大きめの収納、仕事や趣味などが行える大きめのデスクを作りました。一人でくつろげる空間も用意しました。トイレ、風呂、キッチン、ダイニングは一緒に使いますが、あえてリビングまでは作らずに、ダイニングで家族はコミュニケーションをとります。マンションは多くの人が疑わずにつくってきたnLDKという標準的な間取りでしたが、共働きや、家で仕事をするような家族や、大人になっても家で同居する子供も増えています。家族の仲が悪いというわけでなく、独立した生活をそれぞれ営むことを前提にした間取りの提案です。こうした間取りであれば、たとえ一部屋が空いたとしても誰かに貸したり、親戚や友達と同居するというのもあるでしょう。家族という単位の中での結びつきをもう一度考え直してみるとこうした暮らし方があるかもしれません。みなさんはどのように思いますか。