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#86 雨を感じるバルコニー
梅雨の季節です。雨がふるとどこか、物悲しい、そんな気持ちも起きるものです。しかし雨は自然の恵み、人間の生活の中でなくてはならないものです。時間の余裕がなくなっている現代人にとって雨が降るのを眺めて時間を過ごすというようなことはあまりなくなってしまったかもしれませんが、古い建物で庭に雨が落ちていく風景をながめて過ごすのも悪くありません。あえて雨の風景を楽しんでみるのです。
さて雨を深く認識するためには、雨が何かに当たっていることを理解できることが必要です。昔のように、庭があれば手水鉢にたまった水に波紋ができたり、石や苔が濡れてきたり、砂利に雨が跳ね返ったりと、そこに何かしらの動きを見ることができるのです。最近のマンションでは、雨はバルコニーの手摺側に降っているので、部屋の中だと雨が降っているかどうかも気づかないこともあります。そこで雨が降っているのを気づくためには、せめて、バルコニーの手摺側に植栽、花、すだれなど、雨音を感じられるようなものを置くのはどうでしょうか。バルコニーに「かめ」をおいてあえて上から流れる雨どいの雨水を流してみるというのもよいかもしれません。いずれも建築の納まりを考えると、バルコニーに雨がいつも流れるのはあまり好ましくはないのですが、ここは風景を優先してみてはどうでしょうか。そしてもうひとつ、バルコニーのない窓も重要です。バルコニーがなければ、雨が直接窓にかかりますし、水滴が流れていく状況も見えます。雨の日に窓辺に寄り添い、窓の外を眺めたり、外の風景をみるのも悪くないでしょう。とはいえこれも雨仕舞いから考えると建築的には本当はよくありません。小さくても少しだけ雨よけの庇はあったほうがいいかもしれません。
いくつか課題はあるものの、雨をあえて楽しむこと、日本は雨の多い国です。雨についてもたくさんの表現があります。小雨、五月雨、長雨、霧雨、時雨、氷雨など、そして普段忘れがちですが一年のうち3分の1は雨が降っているのです。いかがでしょうか、あらためて雨について考えて見る、窓辺の風景を考えて見る。みなさんのご意見をお寄せください。
皆さまからのコメント
コメントありがとうございます。スマイラボでも四季を心地よく感じられる住まいをこれからも研究していきたいと思います。