#90 自分でつくる喜び

みなさんの家には自分でつくったものがどのくらいあるでしょうか。
椅子をつくる、テーブルをつくる、棚をつくる、壁紙を貼ってみる、自分で家の一部をつくってみることは楽しいことです。それはものとの関わりの深さとも言えます。もちろん美しい家具を購入することも楽しみの一つですが、自分でつくったものへの愛着はひとしおなものです。
自分でつくるとなると何より大事なのが段取りです。実際に切ったり貼ったりするつくる時間もありますが、図面を書いて寸法を決めたり、つくり方を考えたり、必要な道具を調達したりする時間が多く必要です。しかしこの時間がとても大切なのです。いきなり完成させようと思わずに一部のモックアップをつくってみて、うまくできるか検証したり、また誰かに相談したり。こういう段取りの時間の長さがものとの関係が深まっていくのです。時間をかけて、そして自分でつくったものには愛着が湧きますし、人にも自慢したくなります。人を招いた時、楽しい話題の一つにもなるでしょう。自分の暮らしの中に自分でつくったものがあること、そこに暮らしを楽しむためのコツがあるのかもしれません。

 

下の絵はキッチンの図面です。先日つくったものですが、とてもうまくできました。

 

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正確に寸法を出し、ホームセンターでカットしてもらいます。ビスと接着剤で固定し、ビス穴をダボで埋めてワックスを塗ります。シンクや水栓はネットで購入、コンロは既存のものを使いました。金額にしても数万円でできます。こうして自分でつくったキッチンで料理をすると料理そのものがずっと楽しくなります。また完成した後も改良のアイデアが湧いてくるものです。

 

みなさんも、DIYにチャレンジしてみませんか。