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#94 シェアハウス 〜知らない誰かと暮らすこと
日本の一世帯あたりの人数は平均2.4人、年々減少傾向にあり2050年には1.1人になるといわれています。高齢化が進み多くの人が一人で住むようになります。最近では見知らぬ若い人同士が一緒に共同で暮らすシェアハウスというのがありますが、高齢者同士、または多世代型のシェアハウスというのも良いかもしれません。
ヨーロッパではコレクティブハウス(相互扶助住宅)といって、大型の共有の施設を持つ集合住宅が1980年以降発達してきました。特にみんなで一緒に食事ができる施設やその仕組みは一人暮らしの人たちにとって日々の生きがいや楽しみにつながるでしょう。
高齢の方でなくても、若い人でも誰かと暮らすことは楽しいものですし、一人で暮らす孤独や不安からのがれることができるでしょう。
下の写真は2013年のHOUSE VISIONという展覧会で展示された作品です。
(建築家は山本理顕、末光弘和、仲俊治、企業は(株)メックecoライフ他)
ここでのテーマは“シェア”、500人の単身の人たちがともに暮らすコミュニティーです。庭や食堂、風呂、リビングなどの空間のシェアに加え、エネルギーや情報、車などのインフラのシェアやさらに共同で運営するレストランなどのサービスなどについても検討しました。そしてコミュニティ内でのビジネスのあり方も同時に考えました。前回のコラムでも書きましたが、今多くの人がこれまでの働き方に疑問を持ち始めています。昔は働くところと住むところが一致していたのが通常でしたが、分業化を進めた近代社会は人々の地域との接点をなくし、さらに合理化を進める現代社会において自らの役割に不安を持ち始めているのです。働くところと住むところが一緒であった昔のようなコミュニティは自身の経済活動とリンクしていたからこそ継続性があったのかもしれません。
これからの暮らしには、現代社会に適合した多層なつながりの中で顔の見える仲間たちに囲まれてお互いを支援し合うような仕組みがあることで、いざという時に安心して暮らせることが必要なのかもしれません。
働き方と住む場所について、そしてシェアハウスについて、みなさんのご意見をお寄せください。