#104 集合住宅再考 vol.9〜 マンション内近居と共用空間(廊下の使い方)

前回に引き続いて近居の暮らし、40㎡を条件として廊下のあり方を考えてみました。下の図面をご覧ください。玄関側に1.5mの前庭をつくり専有部分でありながら廊下と接続したパブリックな場所を考えてみました。テーブルやベンチを出して過ごすのもいいでしょうし、植栽を置いたりして戸建のように玄関周りのしつらえをつくってみるのもいいでしょう。

 

間取り図

 

このようにプライベートな場所をパブリックな場所に隣接することで近隣との関係を意識するようになりますし、出会いも多くなるでしょう。廊下も広く感じることでしょう。ここではこの廊下を内部空間としてつくってみました。各住戸への入り口は外部の光が入るアルコーブからアクセスできるようにしています。アルコーブを挟んで向かい合わせにひとつの世帯で持つことである程度のプライバシーを持った2つの住戸ができるように考えてみました。内部の間取りはいろいろ想定できますが、廊下に面するところは大きな開口部を設けて、外とのつながりを玄関側に設けてみました。

いかがでしょうか。完全に閉じてしまわないという暮らし方、近居のかたちについて、みなさんのご意見をお寄せください。