#108 テクノロジーの進化と我々の暮らし Vol.03〜 OSに恋をする

以前公開された映画に[her/世界でひとつの彼女]という映画がありました。それはOSに恋をするという話なのですが、とても美しい声をもったかたちをもたない恋人の話です。主人公の男性はある日、ネット上で仮想の恋人探しから理想的な恋人にめぐり合います。二人は毎日デートを繰り返し、恋は深まっていきます。自分の都合の良い時だけ現れて、自分に都合の良いことを言ってくれます。休みの日には海や山に行き、食事も一緒にします。愛情が深まる中、主人公の男性は急にOS の仮想の彼女が自分以外に付き合っている人がいるのか心配になります。彼女に何人のボーイフレンドがいるのと聞いたところ、数千人との答えがもどってきたのです。彼は愕然としてその恋が覚めるというストーリでした。コンピューターの1秒は無限大の時間です。同時に無数の人たちと会話をすることなど簡単にできてしまうのです。

 

OSに恋をするという一見奇想天外な話にも見えますが、技術的にはこうしたサービスもすぐそこまできているようにも思えます。恋人探しだけでなく、特に高齢になって一人で生きる人が多くなる時代にOSと話をするのは様々な孤独に対する問題を解決してくれそうです。また記憶力が衰える高齢者にとってOSに様々な出来事や知識を記憶をさせることは便利そうです。実際に人間と機械の違いが我々の感覚にどのような影響を与えるのかはわかりませんが、人工知能の進化は暮らしの様々な部分に変化をもたらし、便利な暮らしが現れるでしょう。

 

みなさんはどう思われますか。ご意見お寄せください。

 

「her/世界でひとつの彼女」より前にも、星新一の作品で「ボッコちゃん」というのがあります。ロボットを作りバーの接客をやられるのですがある客がボッコちゃんに恋し、いつも情熱の無い返事だったので毒を盛るが、バーの経営者はそのロボットから飲んだ酒を回収してまた売っており、その場にいた客が全部亡くなるという落ちでした。未来の姿のアイロニーです。(東京都・男性)
事務局より
コメントありがとうございます。ボッコちゃんシリーズは先見性があったのか、SFの中でも珍しい作品ですね。ロボットをどのようにコントロールしていくか、ルール作りはこれからですね。これからもコメントをお待ちしております。
一人暮らしの高齢者だけではなくて、いじめで不登校になっている子供の相談相手になることで自殺を少なくすることができる可能性もあるのではないかと思います。(広島県・女性・20代)
事務局より
コメントありがとうございます。高齢者だけではなく子供のサポートも出来るというご意見をいただまして大変参考になりました。ディープラーニングにより生み出される答えは、一人ひとりの役に立てることがたくさんありそうですよね。さらに研究を進めていきたいと思います。これからもコメントをお待ちしております。
OSは独身のまま老後を迎える方々の一助となると思う。(東京都・男性・50代)
事務局より
コメントありがとうございます。OSの進化は目覚ましいものですよね。ドラマや映画の世界だと思っていたことが、正にそこまでやってきている感じです。暮らしをサポートしたり外部と連携したり・・・。これからも視野を広げながら研究して行きたいと思います。