#111 マンション内の住み替えサービスについて

住んでいたマンションの家を所有したまま「マンション内で住み替える」というのはどうでしょうか。貸した家からは賃料をもらい、借りる家の賃料を払うのです。暮らし方は時代と共に変わります。しかしその度ごとに新しい家を買うのでは資産も目減りしてしまいます。昔と違って今は買った時の値段で売れることは少なくなっています。だとすれば、持ったまま使い続ける方がずっと良さそうです。マンション内の違う大きさの家に引っ越せれば、子育ての時期は少し大きめの家に、子供が巣立ったら小さな家に住み替えるのです。資産として考えるのなら、ひとつでなく2つの家を持って人に貸したり、以前コラムに書いたように子供や親族が使うというのもあるでしょう。

 

このように、マンション内を気軽に移動するには少し仕組みが必要です。マンション内での住み替えをしたい人の情報をあらかじめ収集し、引越しの予定を立てる必要があります。できるだけ空室にならないように同じ時期に入れ替えができる必要がありますが、そうは言ってもタイミングが合わない場合もありますから、専門の企業が介入して家を借り上げるような仕組みがあると良いかもしれません。そうすれば、いつでも好きな時に移動できるようになります。

 

こうした仕組みとあわせて、リフォームしてからオープンハウスなどをしてみんなに披露するのも良いかもしれません。普段から家自慢をすることで自然とマンション内でのつながりが生まれるかもしれませんし、住みたい家を探すことにもつながります。さらには自分の家のリフォームをする時の参考にもなります。子供がある程度の年になった時、広い家が欲しい時、逆に一人で住むようになった時、マンション内で気軽に引越しするのです。小さな家に引っ越せば賃料の差額が収入にもなり、高齢の時には生活費の補填になるかもしれません。家を売らずに使い続けるという考え、そして長く暮らして近隣との関係もある今のマンションに暮らし続けること、いかがでしょうか。
みなさんのご意見をお寄せください。

 


皆さまからのコメント

近隣に実家があり、現在、実家とマンション半々で暮らしています。マンションは、ローンがあるため、将来売却するか、賃貸に貸し出すか、検討中です。(東京都・女性・60代)
事務局より
ありがとうございます。戸建とマンションでの暮らしを半々にされているのですね。2軒を近くに所有されていると行き来しやすいですね。売却と賃貸は悩みどころですが、豊かで楽しい暮らしができるように、私たちもサポートや研究して行きたいと思います。これからもコメントをお待ちしております。