#115 庭付メゾネットマンションで暮らしを楽しむ

マンションの利便性と、一戸建ての自由度
マンション住まいは防犯や管理の面で便利だけれど、やっぱり戸建て住宅も捨てがたい。そんな方は「マンション内のメゾネット住戸に住む」ことを検討してはいかがでしょうか。「メゾネット」の語源は、フランス語の「maisonnette」(小さな家)。集合住宅の中に、2階建て(または3階建て)の家がおさまっているイメージです。住宅内部に上下階をつなぐ階段が設置され、一軒家のように暮らすことができます。

ワンフロアで構成された一般的なマンションと比べると、メゾネットは生活の自由度が高くなりそうです。小さなお子さんのいるファミリーならば、上階で子どもが足音を立てても、他の住戸に音が伝わりにくいでしょう。家族で生活時間が異なる場合も、ストレスなく暮らせるかもしれません。上下階でプライベートとパブリックのスペースを分けられるため、自宅で料理やフラワーアレンジメントなどの教室を開くのにも適していますね。

 

立体空間で、個性的な間取りを楽しむ
立体的な空間を生かした間取りも、メゾネットならでは。読書好きの方なら、高さを生かして吹き抜けのリビングを作り、階段に沿って天井までの本棚を設置するのはどうでしょうか。ワークスペースやロフトが必要な場合は、短い階段を数カ所に配置し、中2階や中3階を設けるスキップフロアも考えられます。階段に座って読書をしたり、階段下のスペースをシアタールームや子どもの秘密基地にしたり…。家族がそれぞれの気配を感じながら、家の中のお気に入りの場所で過ごすことができそうです。

 

二世帯住宅や、賃貸併用住宅としても
3層のメゾネットも考えられます。たとえば1階には玄関とリビング、専用庭。2階に寝室と子ども部屋。3階は仕事場にしたり、3世代で住んだり。上階のベランダから専用庭で遊ぶ子どもやペットの姿を見るのも楽しそうです。3階にもう1つの玄関と水回りを設けておけば、2世帯住宅としても活用できます。家族の人数が減った場合には、3階部分のみを賃貸住宅として貸し出せば、収入を得られるかもしれません。
自宅内に階段があることは、転倒の危険性などからデメリットとして捉えられがちです。ですが、安全に設計された階段であれば、上り下りは適度な運動にもなります。フラットなマンション暮らしとは、ひと味もふた味も違う生活ができそうなメゾネット。みなさんなら、どのように活用されますか?


皆さまからのコメント

マンションの大きな利点の一つは階段が無いフラットな空間があることだと思っています。階段部分の面積ロスが無く階段の上り下りがないので年老いても暮らせるあるいは年老いて引っ越す要因の一つかと思います。若い世帯はメゾネットはオシャレに感じて良いかもしれませんが、高齢者世帯には向かないと思います。
私的なあくまで理想としてですが都市部における平屋戸建てでバリアフリーな住宅が良いと思います。(東京都・女性・60代)
素敵ですね。
前は2世帯のマンションが少しあった気がしますが、今後も選択肢の中に入るとよいと思います。
アンケートにも記入させていただきましたが、庭側に家事室(洗濯機が置ける)、台所、お風呂場と動線がつながるようなマンションに住みたいです。(神奈川県・女性・50代)
都内勤務の会社員で、娘が2人いるのですが、コロナの影響もあって家の中で過ごす週末が増え、家で開放的に遊べる空間があったら良いなぁとのことから戸建を検討しています。また、将来的に子供たちが電車に乗っての通学を考えると、駅近くが良いのですが、値が張りますし敷地が狭くなりがちです。このようなメゾネット式のマンションなら割かし駅地近での実現も可能でしょうし、子供や自身の経年にも間取りをうまく可変することで対応できそうだなぁと思います。(東京都・男性・30代)