株式会社生態計画研究所主任研究員。NPO生態教育センター主任指導員。立教大学文学部卒業後、ニュージーランドの美術学校、環境教育の専門機関などを経て、動物カメラマン平野伸明氏の助手としてNHKの自然番組の制作、2005年愛知万博のパビリオンの設置・運営に携わる。現在の仕事は、生物調査、ネイチャーガイド、幼児教育、ビオトープの設計など。2006年より2014年まで立教大学非常勤講師。2014年より帝京科学大学非常勤講師



ザ・パークハウス 桜坂サンリヤンには、計4回現地調査でお伺いしました。日本の自然は四季折々でぜんぜん違うものになるので、それぞれの時期に調査に行きます。春はツバメをはじめとするいろいろな種類の鳥が、日本の南の東南アジアや南西諸島から、何十万羽と渡ってきます。その時期の森はさえずりの時期で、その渡り鳥たちがきれいな声で鳴いています。秋冬は北から越冬のために春とは違う鳥が渡ってきて、その違う鳥が春の鳥たちが過ごした同じ森の中で過ごします。

また、春夏秋の暖かい時期はチョウなどの昆虫が森の中に多くいるので、それを目当てに南から鳥が渡ってきて、エサとして食べて、エネルギーを蓄え、そして子育てをします。森がにぎわう時期です。森は命を育む場所なのです。このように四季で森の環境は大きく変わるので、1年をかけて、現地調査を行っています。


ザ・パークハウス 桜坂サンリヤンに隣接する南公園の森は素晴らしいです。森が広範囲に連続していて、生きもののにぎわいがダイレクトに感じられます。その周辺の緑も生態系的につながっていて、現地調査をするとそのことがわかってきます。

人工林ではなく、その土地に根ざした森が残っているとても珍しい場所で、昔からその土地にいる生き物が生きています。その土地の力というか、昔からの生きもののつながりを感じます。その森の中に、暮らしのマンションの場所を構えるのは貴重ですね。なかなかそういう場所はありません。 東京の緑地もすごいのですが、明治神宮にしても百年前に計画的に作った場所です、新宿御苑なども有名な公園もありますが、やはり公園なので、いろいろな植物を移植していて、人工的な部分が多いです。南公園のように昔からの自然が残っているのは、本当に貴重です。


ザ・パークハウス 桜坂サンリヤンの位置するところは、都市と森の境界にあります。それは都市の機能にも森の自然にもアクセスできる位置ということです。生態系的には、光がある明るい場所では植物や昆虫が増えるので、多様性が生まれるかもしれません。森と都市の両方の生きものが集まる可能性があります。

今回の調査で多かった昆虫は、チョウ、トンボ、バッタ、カマキリ、セミなどで、クワガタもいそうです。特にチョウは宝庫ですね。網で採れる昆虫が多く、子どもが好きな昆虫採集をしやすい場所ですね。今回私はそのような昆虫や鳥などの生きものが集まりやすい環境のアドバイスをさせていただきました。チョウの餌となる蜜がある花、チョウが卵を産むための植物、鳥が冬に食べる木の実がなる木など、生きもののためのいろいろなパターンのアドバイスです。見た目の美しさも考慮しています。


住んでる場所が車の音で騒がしいのと、鳥の音や樹木のざわめきが聞こえるのは、どちらが暮らしやすいでしょうか?人工的な音の中にいるより自然の音の中にいる方が、無意識のうちに体が喜んでいる気がします。私はあの森に入っていくと、如実にうれしい、体が喜んでいるなという感覚を感じました。森は命が生まれているところ。桜坂駅を降りて、都市の中からあの場所に入っていくだけで元気をもらえて、リセットできる気がします。

森は四季で匂いが違います。朝と昼でも違います。嗅覚で感じる、耳で感じる。見た目もそう。四季折々で五感に訴えかける情報が森の中で変化するので、勝手に体が喜ぶ、調整される、そういう場所だと思います。ザ・パークハウス 桜坂サンリヤンは森があって、生活の場の家があって、都市があって、まるで住まいと庭をつなぐ縁側のような感じです。人が憩える縁側です。


※掲載の写真は平成27年9月、12月撮影。
株式会社生態計画研究所主任研究員。NPO生態教育センター主任指導員。立教大学文学部卒業後、ニュージーランドの美術学校、環境教育の専門機関などを経て、動物カメラマン平野伸明氏の助手としてNHKの自然番組の制作、2005年愛知万博のパビリオンの設置・運営に携わる。現在の仕事は、生物調査、ネイチャーガイド、幼児教育、ビオトープの設計など。2006年より2014年まで立教大学非常勤講師。2014年より帝京科学大学非常勤講師

森の環境は四季折々で変わる

ザ・パークハウス 桜坂サンリヤンには、計4回現地調査でお伺いしました。日本の自然は四季折々でぜんぜん違うものになるので、それぞれの時期に調査に行きます。春はツバメをはじめとするいろいろな種類の鳥が、日本の南の東南アジアや南西諸島から、何十万羽と渡ってきます。その時期の森はさえずりの時期で、その渡り鳥たちがきれいな声で鳴いています。秋冬は北から越冬のために春とは違う鳥が渡ってきて、その違う鳥が春の鳥たちが過ごした同じ森の中で過ごします。

また、春夏秋の暖かい時期はチョウなどの昆虫が森の中に多くいるので、それを目当てに南から鳥が渡ってきて、エサとして食べて、エネルギーを蓄え、そして子育てをします。森がにぎわう時期です。森は命を育む場所なのです。このように四季で森の環境は大きく変わるので、1年をかけて、現地調査を行っています。

生きもののにぎわいがダイレクトに感じられる森。

ザ・パークハウス 桜坂サンリヤンに隣接する南公園の森は素晴らしいです。森が広範囲に連続していて、生きもののにぎわいがダイレクトに感じられます。その周辺の緑も生態系的につながっていて、現地調査をするとそのことがわかってきます。

人工林ではなく、その土地に根ざした森が残っているとても珍しい場所で、昔からその土地にいる生き物が生きています。その土地の力というか、昔からの生きもののつながりを感じます。その森の中に、暮らしのマンションの場所を構えるのは貴重ですね。なかなかそういう場所はありません。 東京の緑地もすごいのですが、明治神宮にしても百年前に計画的に作った場所です、新宿御苑なども有名な公園もありますが、やはり公園なので、いろいろな植物を移植していて、人工的な部分が多いです。南公園のように昔からの自然が残っているのは、本当に貴重です。

子どもが好きな昆虫の宝庫。

ザ・パークハウス 桜坂サンリヤンの位置するところは、都市と森の境界にあります。それは都市の機能にも森の自然にもアクセスできる位置ということです。生態系的には、光がある明るい場所では植物や昆虫が増えるので、多様性が生まれるかもしれません。森と都市の両方の生きものが集まる可能性があります。

今回の調査で多かった昆虫は、チョウ、トンボ、バッタ、カマキリ、セミなどで、クワガタもいそうです。特にチョウは宝庫ですね。網で採れる昆虫が多く、子どもが好きな昆虫採集をしやすい場所ですね。今回私はそのような昆虫や鳥などの生きものが集まりやすい環境のアドバイスをさせていただきました。チョウの餌となる蜜がある花、チョウが卵を産むための植物、鳥が冬に食べる木の実がなる木など、生きもののためのいろいろなパターンのアドバイスです。見た目の美しさも考慮しています。

人が憩える、体をリセットできる住まい。

住んでる場所が車の音で騒がしいのと、鳥の音や樹木のざわめきが聞こえるのは、どちらが暮らしやすいでしょうか?人工的な音の中にいるより自然の音の中にいる方が、無意識のうちに体が喜んでいる気がします。私はあの森に入っていくと、如実にうれしい、体が喜んでいるなという感覚を感じました。森は命が生まれているところ。桜坂駅を降りて、都市の中からあの場所に入っていくだけで元気をもらえて、リセットできる気がします。

森は四季で匂いが違います。朝と昼でも違います。嗅覚で感じる、耳で感じる。見た目もそう。四季折々で五感に訴えかける情報が森の中で変化するので、勝手に体が喜ぶ、調整される、そういう場所だと思います。ザ・パークハウス 桜坂サンリヤンは森があって、生活の場の家があって、都市があって、まるで住まいと庭をつなぐ縁側のような感じです。人が憩える縁側です。

後編では、森の中でみつけた樹齢100年くらいの「クスノキ」との出会いや、 家族で森に行って焼いたパンや玉子で朝食をとったり、夜には、木々の間の星を見たりと 森の中で感じる豊かな時間の過ごしかたをお聞きしています。
※掲載の写真は平成27年9月、12月撮影。
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